FETtec OSD Board

ついに出ましたね、KISSで利用可能なOSDボード!

今までもImpulseRC WOLF V3 PDB OSDやAPEX OSD BOARDなどKISSでOSDを利用するためのパーツはあったのですが、WOLFはOSDとPDBが一体となっているためFETtecのESCやFLYDUINO KISS ESC 2-5S 25A 4in1など、4in1タイプにはPDB部分が不要であまり組み合わせとして最適ではありませんでした。

また、APEX OSD BOARDは取り付けがあらかじめ想定されているAPEXでは非常に良いのですが、別のフレームに取り付けようと考えた時に給電用のAPEX REGULATOR BOARDをどこに配置するか、ちょっと悩むところ。

このFETtec OSD Boardの登場で、4in1タイプのESCを使用するKISSセッティングが凄く便利に、様々な構成パターンが考えられるようになりました。

FETtec KISS FC +Marmotte 5" <1>パーツ紹介

今回は、年明けに上記の記事で組み立てたFETtecのFCとESCを使用しているMarmotte 5"に取り付けてみたいと思います。

上記の記事を書いた時点では、OSDってそんなに要らないのではないかと思いシンプルなKISSの構成にしてみたのですが、こんなにぴったり来る製品が登場してしまったので。
OSDが使用できたらやっぱり便利ですからね。

FETtec KISS FCはTBS UNIFY PRO32 NANO 5G8をピンでそのまま上にスタックできるハンダパッドの配列になっているので、前回組み立てた際にはVTXへのワイヤーはとりあえず全て繋いでいました。

VTX側をみると上記の感じですね。

現状6本ある中で、5VOUTとGND一本が今回必要ないと思うので、上から3段目と4段目のワイヤーを外しました。

2本外すとこんな感じです。

次に、FCに繋いでいたFPVカメラの配線をFETtec OSD Boardへ繋ぎます。

FETtec OSD Boardのマニュアルに記載されている配線図は上記です。先ほど繋いだのは上の右から3つのハンダパッドになります。

このOSDボードへの電源供給は付属の6pinコネクターの配線から行うので、このOSDボードにはFPVカメラとVTXを接続すれば良いという形。

FETtecのFCはFPVカメラやVTXを接続するハンダパッドが用意されているのでそのままでも使いやすいですが、KISS FC V2にはそういったものがないので、今ではImpulseRC WOLF V3 PDB OSDを使用するか、APEX OSD BOARDを使用するか。あとは、そもそもバッテリーから直接給電して大丈夫なVTXなどを選ぶ必要がありました。

KISS FC V2 をImpulseRCのOSDを使用せずに構成しようと考えた時に、ちょっと困る、もしくは制限を受ける部分をFETtec OSD Boardが1枚で綺麗に解決してくれると言うわけですね。

一度KISSの良さを体験してファンになってしまうと、選べるパーツが少なくても少し不便でも、そんなことは些細な事で、とにかくKISSじゃなきゃ嫌だという感じもなくはないのですが、FETtec製品がKISSユーザーのちょっとした不便を解決してくれるのは非常にありがたい事です。

VTXの給電が5VなのでTBS UNIFY PRO 5G8 V3も使用可能。

そして先ほど整理したVTXのワイヤーをFETtec OSD Boardに接続しました。

あとはFCと付属の6pinのコネクターで接続するだけ。

ちょっと見えづらいですがMarmotte 5"のカメラケージの間、メインフレームに両面テープで貼って取り付けました。タイラップで固定しようかとも思ったのですが、基板自体非常に軽く、両面テープの固定だけで大丈夫そうだったので、これで取り付けは完了です。

そしてファームの方ですが、年明けに組み立ててから特に変更なく使い続けていたので全体的に古く、まずFETtecのGUIを下記からダウンロードして最新版に更新しました。

GUIのアップデート
https://github.com/FETtec/ESC-Configurator/releases/tag/0.1.23

FETtec製品はまだ荒削りな部分もあり、アップデートが頻繁なので常に最新情報のチェックが必要ですね。
この機体に関しては特にトラブルもなかったので半年以上そのまま使っていたりもしたのですが。

さらに、KISS FCのGUIも最近更新されています。GUIは下記からダウンロードできます。

KISS FC GUI アップデート
https://github.com/flyduino/kiss-gui/releases

このアップデートでこれまで一部の方にのみベータ版として提供されていたKISS FCでのGPSを使用したRTHなども利用可能になったとの事!ちょっとまだ試せてはいないのですが、GUIの設定項目で追加されているのは確認したので、これも今後試してみたいですね。

上記画像のAUX functionsの一番下、RTHの表記が追加されています!
おお〜ついに!という感じですね。

そんなこんなでFC、ESCも一通り最新版へアップデートしました。FETtec OSD Boardにもファームがあり、FETtecの方のGUIからアップデートできます。

FETtecのESCと同じ並びでOSDが表示されるので、選択してアップデートしました。

ちょっとまだFPVカメラの方のOSDを消してないのでダブって見えてしまっていますが、OSD表示自体はこんな感じです。

プロポから表示アイテムの選択や表示する大きさ、位置の変更、VTXのチャンネルや出力の変更、PIDなど機体の設定変更などOSDらしく一通りの事ができます。

まぁ、OSD機能に関しては特に何かがものすごく特殊な感じではないのですが、KISSでの全体的な構成を考えた時に、凄く広がりがうまれるアイテムですね!

 

2021/05/19 追記 --------------

FETtec OSD BoardとFLYDUINO KISS FC V2との組み合わせで使用することに関して、メーカーに確認をとったところ下記のような配線で問題ないとの事でした。

もし下記の配線でうまく表示されない場合、FETtec OSD BoardかFLYDUINO KISS FC V2に問題があるとの事です。

ただ、当店で実際に検証した際には上手く表示されませんでした。

当店で検証に使用したFETtec OSD Boardが長く使っていたもので、接触不良など起こし始めたものであったため、FETtec OSD Boardの故障の可能性も高いので、何とも言えないのですが、当店では接続に成功していないので、もしご使用する場合は自己責任でお願いいたします。

個人的にはKiss v2との組み合わせで使用する場合ImpulseRC APEX OSD BOARDとImpulseRC APEX REGULATOR BOARDなどの組み合わせで使用する方がおすすめです。

FETtec KISS FCとFETtec OSD Boardの組み合わせであれば、簡単に使用できますので、やはりメーカーを統一した方が楽みたいです。

長く使用してみて、FETtec OSD Boardはそんなに衝撃に強くないように感じたので、フレームに直接両面テープで貼る形にせず、薄いフォームなどで保護してあげた方が長持ちする感じがしました!

FettecKiss

JACK によるブログ

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