Armattan Marmotte 5" 組み立て <2> 受信機, VTX・FPVカメラ

受信機

マーモット組み立て記事の2回目は、受信機の取り付けから始まります。

今回のシリーズで使用しているパーツリストは前回の記事をご参照ください。
Armattan Marmotte 5" 組み立て <1>

では早速はじめましょう。

日を追うごとに汚くなるカッターマットも気になりますが、その件についてはいずれ考える事にして。

今回は写真の受信機FUTABA R2001SBを使用します。
こちらは以前ImpulseRCのAlienを組み立てた際に使用したのと同じものになります。

カーボンフレームからの振動が悪さしないように厚めのクッションを入れたかったのですが、VTXのアンテナマウントとメインフレームの間に格納する為、高さに余裕がなく、とりあえず前回の記事で紹介したダイソーさんのカット済み両面テープで固定する事に。

作業しにくかったので、VTXのマウントを一旦外し、機体のお尻部分に受信機を納めました。ギリギリですが、ピッタリ入ります。

マーモットのフレームにあらかじめ空いている便利な穴を利用し、布絶縁テープで受信機をフレームに固定しました。マーモットのフレームには様々な穴が空いているのですが、様々な使い方が考えられ、薄いフレームの中で組み立ての自由度を確保している感じがします。

最近は見た目が良い気がするのと、草のカスや埃が付着しづらい(気がする)ので普通のビニールテープではなくホームセンターで見つけた布絶縁テープを使うのがマイブームです。

さて、この受信機用のアンテナマウントをどう活用してアンテナを立てるかという話ですが、悩みに悩んだ結果。

外してしまいました。

色々考えたのですが、Mr.steeleのアンテナ取り付け方法がやはり耐久性も高くトラブルがほとんどないので、今回もMr.steele方式で組み立てる事に。

詳しい作業方法はAlienの組み立てで以前に図とかも書いて記事にしたので、是非下記の記事をご参考ください。

MR. STEELE ALIEN 4S FULL KIT組立て 組み立て (後半) 受信機取付け: 2

マーモットのお尻側の支柱に取り付け出来そうだったのでタイラップをアンテナの長さに切って作業します。

黒くて見えずらいですが、しっかり2本のアンテナを固定する事が出来ました。

マーモットのお尻側の支柱は垂直の支柱と外側に緩やかにせり出してカーボンフレームの角を守る支柱の2本が一体になっていて、その外側の支柱に固定しているので、垂直方向のアンテナに少し角度がついています。

ちょっと文章では伝わりにくいと思ったので完成後の写真がこちら。

マーモットのお尻の部分はクラッシュの際、カーボンフレームに直接ものが当たらないように工夫された形状になっています。

次に配線ですが、受信機からSBUSの3本のラインを上記画像の円の辺りのどこに接続するかという話です。

プラスの電源はFUTABA R2001SBの場合5Vを入れてあげれば良いので円の中の右側の列、下から2段目の5Vと表記されているところに接続します。

次に、マイナスは右側の列の一番下GNDと表記されているところに接続。

最後に信号のワイヤーですが、右側の列下から3段目のR6と表記されているところに接続します。

暗くて確認しにくいかと思いますが、こんな感じです。白のワイヤーが信号でR6へ、赤がプラスで5Vへ、黒がもっとも見えないですがマイナスでGNDへ接続されています。

ちなみに、受信機からのワイヤーはFCの下を通しました。余分があり過ぎるとメインフレームの脇からはみ出してしまうので、ここを通すのであればうまく中に収まるように、長さを調整するのが良さそうです。

この部分のハンダ付けは少し細かい作業になるので、ピンセットなどを使用し作業すると楽になります。また、ハンダの後ルーペか何かで隣とハンダがくっついていないかちゃんと確認するとより安心です。

さて、受信機の作業はこんなところなのですが、ここで電源のピッグテールを固定しておきます。

外していたVTXのアンテナマウントを付け直し、左側後ろ足の付け根部分にある穴にタイラップを通して固定する事にしました。

何かやりたいと思った時に、穴がなぜが良い位置にあって助かります!

これでハンダ部分へ負担が及ぶのがある程度防げるはずです。

もう一箇所どこかに止めればより安心かと思うのですが、上側のフレームにつけてしまうとメンテナンス性が損なわれてしまうので、メンテナンス性と耐久性、どちらを取るか。

位置的には、やはりもう一箇所は上側のフレームが良いなと思うので、セッティング変更が落ち着いたらもう一箇所止めて使用したいと思います。

VTX・FPVカメラ

VTXとFPVカメラを取り付けます。

VTXとFPVカメラが済んでしまえばあとは細かいところをテープなんかでとめて完成になります。次回ブログで組み立て自体は完成予定です。

組み立てが完了したら、Betaflightの設定を少し記事にする予定ですので、VTXとFPVカメラの設定はBetaflight設定のところでまとめて紹介したいと思います。

まずVTXですがこのTBS UNIFY 5GBを上フレームに固定できたら良いなと。

VTXがあまり振動にさらされるのは良くないので何か緩衝材を、と思ったら、マーモットのリポバッテリーパッドのステッカーでくり抜いたスポンジが丁度使えそうです。

上フレーム裏側、お尻側のこの位置に貼りました。

ここで迷った挙句、ラップストラップでVTX本体基盤を固定する事に。

こんな感じに上フレームに取り付けました。

軽く組み付けて見ると、FCのバッテリー周りのハンダ部分が近くて少し怖かったので、何かあっても変に触れないように最後にKakute F7 AIOの写真右手部分を一列布絶縁テープを貼り付けました。

ホットボンドで埋めてしまう方法もあると思いますが、パーツを付け替える時にやりづらいので、僕はなるべく使いたくないと思っています。

この取り付け位置であれば、メンテナンス時にもまず上フレームを外してVTXのコネクタを外せば全体にアクセス出来るようになる為便利かなと。

VTXのワイヤーを丁度良い長さに切って、ハンダの準備をします。

まず、黄色いワイヤーは上記画像左側のVOのところにハンダします。

次にマイナスの黒いワイヤーはVOの左上、GNDを表記のあるところに接続。

電源の赤いワイヤーですが、TBS UNIFY 5GBは5Vを入力する必要があります。

その為画像右側の赤円で隠れてしまっているところから5Vを取りたいと思います。

こちらの画像では先ほど赤円で潰れてしまっていた5Vが見えますね、左側に並んだ2列の中ではなくその右上、VI、5V、Gと表記の並んだところです。

そして白いワイヤーのオーディオはSmartAudioとして使用したいので上記画像赤円のT1のところにハンダします。

見えづらいですがこんな感じです。

次はFPVカメラ、今回はPhoenix Oscar Editionを使用します。

FPVカメラに関して、遅れが少ない、画質が高い、色の出かたが好み、暗さへの耐性、そもそもの大きさ(フルサイズ、ミニ、マイクロ)などなど。
その辺りが評価軸になってくるかと思いますが、全体的に新製品ほどスペックが高くなっている感じがします。

このRunCam Phoenix Oscar Editionも結構新しいカメラで、暗さには強くないものの、マイクロサイズとしては驚くほど画質が良いです。

個人的には5インチ機であっても、もうこれで充分だなと思えるカメラでした。

何よりも気に入っているのは画角です。
FOVが140度なのですが、これがMR. STEELE ALIEN 4S FULL KITで手に入れたRUNCAM SWIFT 2 (2.5MM)と大体同じ感じの画角で、交互に使ってもほとんど違和感がありません。

レンズを2.5mmに変えてもメーカーによってセンサーサイズが若干違うのか、なんだかしっくり来なかったりしたのですが、RunCam Phoenix Oscar Editionはそのままで良い感じです。

まぁ、画角は好みや慣れな部分が大きいと思いますが、機体によって変わると距離感を掴みづらかったりするので、例えば3インチ機もこの画質、この画角で組めるなんて、今時のマイクロカメラは凄いなと感動してしまいました。

ただ、マーモットフレームにこのマイクロサイズのRunCam Phoenix Oscar Editionは小さくて、何かしらの詰め物、スペーサーを用意する必要があります。

汚い字で申し訳ないのですが、今回はマイクロエイリアンに付属していたFCスタック用のスペーサーをかませて、付属のネジよりも少し長めのネジを探して使用しました。

さて、RunCam Phoenix Oscar Editionはちょっとユニークな機能があって、別売のコントローラーでカメラの設定をするモードと、FCからコントロールするモードの切り替えをG/TXとM/RXのピンをショートさせる事で切り替えるというもの。

G/TXが上記写真でいうと一番上の赤いワイヤー、M/RXがその隣の緑のワイヤーです。
コントローラーを使用する場合はブラシモーターのタイニーウープのモーターコネクターなどに使われるjst-1.25と呼ばれるコネクタを接続して使います。

ちなみに、真ん中の青いワイヤーはバッテリー用ピッグテールのプラスと一緒にハンダするとRunCamの出してくれるOSDで電圧が見られるワイヤーです。

下にまとめてある赤、黄色、黒の三本がご存知の通り赤→プラス、黄色→ビデオ信号、黒→マイナスになります。

ハンダする位置をよく確認してからカットするのですが、Kakute F7 AIOのジャイロセンサーに触れないように配線したいですね。

今回は、はじめ今までコントローラーで設定していたためコントローラー用セッティングにして、あとでFCからコントロール出来るように変更したので両方写真があります。

jst-1.25の配線の色が上の画像の並びであれば、jst-1.25から出ている白いワイヤーを赤に、黒いワイヤーを緑に接続すればOKです。

この別売のコントローラーをお持ちで、基本あまり設定は変えないし変えるときはコントローラーでガシガシ変えたい人はこのセッティングになります。

コントローラーで設定するモードからFCからコントロールするモードに切り替える時にG/TXとM/RXのピンをショートさせてモードを変更しました。

このあたりは一通り機体が完成してからやるのが良さそうですね。

で、FCからコントロールする場合、カメラ周りの配線が上の画像なのですが、これは暗くて全然見えないと。

まず基本的なところから、ビデオ信号の黄色ワイヤーを上記画像の上の方の赤円VIのところにハンダします。次にマイナスの黒ワイヤーをその二つ上、赤円で潰れている5Vの上のGと表記されているところにハンダします。

次にプラスの赤ワイヤーを2つの列の右側一番上、B+と表記されているところにハンダします。VTXがHV対応などであればVTXの電源をここから取って、カメラがVI、5V、Gにまとまるレイアウトなのですが、今回TBS UNIFY 5GBが5Vでないとまずいので入れ替えている形になりますね。

最後に左側の赤円で囲まれたR3に赤いワイヤーのG/TXを、XT3に緑のワイヤーのM/RXをそれぞれハンダすればOKです。

さて、ここまで来ればもうほぼ終わっているので、組み立て自体は次回最終回になります。

実はAIOタイプのFCを初めて使ったのですが、一目で配線がわかる事と参照するマニュアルが基本的にはそれひとつで良いので、凄くスムーズに組み立てられる印象でした。

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2019年8月26日追記

RunCam Phoenix Oscar Editionのマニュアルにある上の画像を貼ろうと思っていて忘れていたのを設定のブログを書いている時に思い出したので、追記します。

上段のJoystick Controlの形にしたい方は、今回の場合カメラからVTXに直接接続する形ではなく映像信号とプラス、マイナスをFCに繋いでいます。

下の段のUART ControlがFC(つまり、最終的にプロポ)からカメラの設定を変更する形で、僕も現在はこの形にしています。
カメラ側のTX、RXとFC側のTX、RXが逆転していて分かりづらいので、設定してみて動作しなかったらここの接続を再確認してみてください。

Armattan

JACK によるブログ

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