Holybro Kopis CineWhoop 3" <3> FC

ESCへの接続は一通り済んだので、次はFCへの接続ですね。ちなみに、HolybroのFCは上記のようなピンヘッダと呼ばれるピンを立てる事が可能な設計になっています。

自分はこの手の機体の場合コネクターやピンをなるべく使わないのが良いと思っているので、普通にハンダするのですが、その時は穴に被覆を剥いたワイヤーを通してハンダで埋めて固定するようにしています。

20mm×20mmサイズのFCなどではハンダパッドが小さくなってしまい、衝撃でハンダ部分に負荷がかかった際にハンダパッドごと外れてしまう、ランド剥がれなどと呼ばれる状況が起こりやすいのかなと思うのですが、Holybroのようなタイプのハンダパッドでは意外とそういったトラブルは少ない感じがします。個人的には、ハンダでコーティングされた部分とワイヤーとの接続部分がだんだん傷んできて、最終的に切れ、断線するケースしか経験がありません。

しかし、このタイプのハンダパッド。パーツの変更などでワイヤーを外した後、ハンダで穴が埋まってしまう事も結構ありますよね。それでは次のパーツはワイヤーを穴に通す事ができないのでしょうか。

そんな悩みを一発解消できる便利なアイテムを購入しました!その名も「SPPON」!
ハンダごてで有名な白光社のハンダ吸引器です。

恥ずかしながら、そもそもこう言った機体を作り始めるまでそんなに電子工作をした事がなかったので、当然持っていなかったですし、存在自体知らなかったです。世の中便利なものがありますね!

基板片側から軽くハンダごてで穴を熱して、反対側からこれで吸い取れば綺麗に穴が復活します。これがない場合は、一度穴にハンダを盛り直してハンダ吸い取り線で一気に吸い取れば穴が復活できる事もあるのですが、スッポンを使った方が楽で成功率も高いですのでオススメです。

あ、ちなみに自分は現状電子工作用のスズ60/鉛40のハンダを使用しています。鉛フリーのハンダを一時期使っていたのですが、仕上がりが硬すぎてランド剥がれの原因になってしまいました。あんまり色々試してはいないですしそんなに詳しくもないのですが、この手のクラッシュが頻繁に想定される機体作成に鉛フリーのハンダを使うのはとりあえずオススメしません。

話が完全に脱線してしまったところで話を戻すと、今回FPVカメラはETHIX CAMERAを選びました。これにした理由はなんとなく軽いのが良いなと思った事と、Holybro Kopis CineWhoop 3" フレームキット (アナログVTXバージョン)でぴったりなFPVカメラの幅はミニサイズ(22mm前後)なので、マイクロサイズでありながらミニへのアダプターが付属するETHIX CAMERAが良いかなと。

Holybro Kopis CineWhoop 3" のFPVカメラ取り付け部分はTPU素材で柔軟なので、多少大きいとか、多少小さくても無理やり取り付けできそうではあります。スタンドオフにTPUパーツを通して固定している感じなので、パタパタと動かして片側ずつネジどめすれば良いので取り付けも楽です。

VTX、受信機、ブザー、FPVカメラとそのコントロールのワイヤーをハンダ付けしました。

線がガタガタしていますが、配線図にするとこんな感じですね。VTXのUNIFY PRO32 NANO 5G8の給電を図で言う左上のFPVカメラの並びの5Vから取っています。その代わりに、36Vまで対応しているETHIX CAMERAの給電をVTXの並びのB+から取っていると。

その他は特別な事はしておらず、然るべきところに繋いでいるという感じですね。説明書通りです。
FCとESCは一応配列を確認していますが、やはり同じメーカーで同時期の製品なのでESCの方に同封されていたケーブルをコネクター接続するだけです。

アンテナはTBS TRIUMPH PRO (U.FL)を選択したのですが、Holybro Kopis CineWhoop 3"のアンテナマウントには少し小さいようで、ぐらつかない様に両面テープをぐるっと貼って固定しました。

あとはフレームに収めるのですが、結構スペースには余裕がありますね。

ダクトをつけるとこんな感じです。

VTXはトッププレートに貼り付けたいと思い、KOALA GRIPで貼り付けてみました。
粘着力はそんなに強くないのですが、ケーブルのテンションに支えられてテストフライトでは全然外れる気配がありませんでした。

そう言えば、このKOALA GRIPって通電するのでしょうか?
今の所問題ないのですが、もしかしたらVTXを熱収縮チューブで一度養生してから貼った方が安全かも知れません。

受信機のアンテナの取り付けは迷った挙句ダクトに取り付ける事にしました。
今回使用しているFrSky XM+のアンテナはアマゾンかどこかで購入したロングバージョンを使用していて、元々付いているものより随分長めです。

別にロングバージョンが欲しかったわけではなく、アンテナが切れてしまった受信機の補修パーツとしてとりあえず買ったものが、届いてみたら長かっただけなのですが、ダクトに取り付けるには嬉しい長さでした。

せっかくだからGoproを載せたい!と、いう事で純正のHolybro Kopis CineWhoop TPU 3Dプリント GoPro Hero5 カメラマウントを使用します。このパーツはフレームキットには含まれていないので、当店で言うとフレームスペア→KOPIS CINEWHOOPのカテゴリーにおいてあります。必要な方はそちらをご覧ください。

この純正カメラマウントは前方をネジでとめ、後方はタイラップでトッププレートに固定するものになっています。
どうでも良いですが、付属しているタイラップのしなやかさが凄い!自分は一般的な方よりもタイラップの使用頻度は高めだと思うのですが、こんなにしなやかなタイラップは初めて使いました。付属品は非常に作業しやすいです。
ただ、日本で普通に手に入るタイラップでもこの程度の作業は問題ないので、使いすぎて無くなってしまっても大丈夫です。

ダクトがぶつかっても壁などが傷つかないように、付属品のフォームを貼り付けます。
ちょうど良い厚みでありながら、あらかじめ両面テープの貼り付けてある便利なフォームはなかなか自作するのも面倒だと思ったので、半分の長さに切って大事に使いました。
元々は隣のダクトやフレームまで充分以上の長さがあるので、自分にとってちょうど良い長さに切って使用するのが良いと思います。

最後に付属していたバッテリーパッドを貼り付けました。フォームタイプではなく、ゴムのようなゲルのような感じだったのでUMMAGRIP的なものを期待したのですが、バッテリー側に粘着力は一切ありませんでした。

まだまだテスト中ですがとりあえず完成です。TBS NDフィルター ホルダーも問題なく併用可能なので明るさに応じてNDフィルターも簡単に交換できます。

今回は使い慣れたDshot600ではなく、PROSHOT1000というプロトコルで設定してみました。RPMフィルターとかちゃんと使えるのか心配だったのですが、HolybroのFacebookページで質問している方がいて、大丈夫との事だったのでそれ以外はほとんどいつも通りの設定で、特に問題なく飛んでいます。

なんかDshot600よりもスムーズな気がしないでもないですが、いつも使用している機体とは全体的に全然違うので比べられるハズもなく、現時点での感想は完全に気持ちの問題かなと。いつものフリースタイル機でも早く試してみたいですね。

別の機体の話をはじめる前に、次回からはHolybro Kopis CineWhoop 3"の設定をさらっとやっていきたいと思います!

 

20201210追記 --------------------------

前回の記事にも追記しましたが、最終的にモーターはETHIX FLAT RATS (1507/2800KV)、プロペラはHQ Durable Prop 3X5X3、バッテリーはTBS GRAPHENE 850MAH 6S HV 80C/160Cを使用しました。

また、アンテナはダクトに巻きつけフォームで覆うと、電波が悪くなる感じがしたのでタイラップと熱収縮チューブで立てる事にしました。

Holybro

JACK によるブログ

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