あっという間に年末ですね。今年もラストスパートといったところでしょうか。
今回Holybro Kopis CineWhoop 3"の設定を記事にするにあたり、色々調べなおしたりして自分自身少し理解が深まったかなと思う部分もありました。
当店ブログでBetaflightの設定記事は未だに人気があるものの、もう情報が古くなってしまっていますよね。
ちょうどHolybro Kopis CineWhoopが、目視のホバリング練習から、アングルモードなどでのクルージング、さらにフリースタイル機でぶいぶい言わせている方まで、幅広く楽しめそうな機体なので、今回は初めて設定にトライする方でもある程度分かりやすく書いてみたいと思います。
まず、組み立てブログの方でも追記しているのですが、当初Armattan Oomph TITAN MiNi 1407 3650KVモーターを使用していましたがアングルモードでクルージングする分には問題ありませんでしたが、Airモードでフリースタイルしているとモーターが焼けてしまい。。色々やった挙句ETHIX FLAT RATS (1507/2800KV)に変更したら何も問題がなくなりました。ちょっと重すぎたのかも知れません。
写真はちょろちょろArmattan Oomph TITAN MiNi 1407 3650KVモーターが搭載されているものが登場しますが、今回の設定はETHIX FLAT RATS (1507/2800KV)、プロペラはHQ Durable Prop 3X5X3、バッテリーはTBS GRAPHENE 850MAH 6S HV 80C/160Cで検証しています。
さて、本題を進めて行きましょう。
普段はMacを使用しているのですが、今回事情があってちょっと古いwindowsを調達しました。今回はここから始まります。まずはとりあえず、ソフトなんかをダウンロードしなくてはならないので、インターネットに接続しましょう。
自分はブラウザとしてはChromeを使用しているのですが、ブラウザはなんでもよいと思います。検索ボックスにBetaflight githubと打ち込んで検索しましょう。そうすると上記のようなページにたどりつけるハズです。
初めからホームにたどりついていれば良いのですが、何かしらのトピックにたどりついてしまっている可能性も高いので左上のbetafightをクリックしてホームに戻りましょう。
ホームはこんな感じですね。Sign upと書いてあるボタンの下に検索ボックスがあるので、その中にconfiguraterと打ち込み、検索します。
そうするとBetaflight Configuratorのページに辿りつく事ができます。
一応URLを貼っておくので、下記のURLですぐに行けるのですが、このGithubはいろんな情報が詰まっているので今後お世話になる機会も多いかと思います。
https://github.com/betaflight/betaflight-configurator/releases
このBetaflight Configuratorというのはそもそも何なのかという話ですが、簡単に言えばフライトコントローラーの設定をする為のアプリですね。フライトコントローラーのファームウェアは色々あるのですが、今回使うBetaflightというファームウェアを設定する為に使用します。
フライトコントローラーの基板によって対応しているファームウェアが限られており、今回使用しているHolybro のフライトコントローラーはBetaflightだけでなく幾つかのファームウェアで使用できるのが特徴ですが、FPVフリースタイルとかレースなんかでよく使用されるBetaflightを今回使用します。
スポーツフライトとでも言えばいいのか、簡単に言えばAIRモードなどのアクロ系のフライトに強いファームウェアも何種類かあり、当店でいえばKISSファームウェアもそのひとつ。やり込んで行くと好みも色々別れて来ますが、Betaflightは全体として比較的安価に利用でき、機能も対応しているパーツも豊富なのが特徴です。
今回は10.7.0ですかね。Betaflightは開発もさかんに進められているので年に何回も更新があったりします。フライトコントローラーにインストールするBetaflightだけのアップデートの場合が多いのですが、大きなアップデートがあると、このConfigurator(設定アプリ)も更新されます。
基本的にはみんな良くしようと思って新しくしているので、最新のものが良いかと思うのですが、時に古いフライトコントローラーはサポートされなくなったり、優れていないと判断されたアイディアは淘汰されていきますので、結果的に少しずつ変わっていきます。
好みは人それぞれですし、機体やシステムに合う合わないもあるのかなと思うので、もうこれで満足という状況があるなら、別に更新しなくても良いですし、あえて古いファームを使用する事も可能です。
とりあえず今回は最新のものをダウンロードするとしましょう。
ページをスクロールして行くとダウンロードのURLがあり、今回はWinなので、このbetaflight-configuratorはwinの場合betaflight-configurator-installer_win32.exeをダウンロードすれば大体OKかと思います。ご自身の使用したいシステムに応じて選びましょう。
ダウンロードできたらインストールしておきましょう。
さあ、インストールできましたよ。
ものは試しで早速FCと接続してみましょう。
Holybro Kopis CineWhoopはFCのUSBコネクターにアクセスする為にダクトを外す必要がありそうです。L字型になっているケーブルがあれば外さずに繋げるかなと思い買ってみたのですが、全然ダメで結局ダクトを外しました。
あれ。右上のボックスがCOM3と表示され、認識されたみたいですね。
あら、普通に接続できてしまいましたね。
もうちょっと苦労するかと思ったのですが、このPCではもうこれで設定を開始できます。PCによってはWinでも簡単に接続できてしまう場合もあるようですね。
これがPCによってはなかなか上手くいかないケースもあります。
Winの場合FCを接続しても認識されないケースが結構あるのですが、その原因としてよくあるのは、接続しているUSBケーブルに問題がある、ドライバーに問題がある、FCに問題がある、の3つの内のどれか。
他にはインストールしているセキュリティソフトが強固だとか、そういうのも原因になり得そうです。
今の流れの中でドライバーをインストールしていないので、この段階で接続できない場合はドライバーのインストールを試すのが良いと思います。ドライバーはBetaflight Configuratorのアプリを開いたトップ画面にリンクが掲載されています。
これらのドライバーをインストールしてみて、それでも繋がらない場合は持っているUSBケーブルを片っ端から試してみましょう。USBケーブルもデータ転送用と充電専用のものがあるので、結構良くある原因のひとつです。
それでもダメなら下記のURLへアクセスしてみましょう。
https://impulserc.com/pages/downloads
当店でも大人気のフレームメーカーImpulseRCの提供しているDRIVER FIXERというのが非常に強力なツールなのでダウンロードします。Win10では頻繁にシステムアップデートがあり、セキュリティ上の都合でやっぱりアップデートするのですが、突然FCと繋がらなくなったりする事があります。そう言った時にこのDRIVER FIXERで解決できる事もあったりするので、これはダウンロードしておいて損はないです。
DRIVER FIXERを試してみて、それでもダメなら入っているセキュリティーソフトの問題とか、PCそれぞれに状況があると思うので、色々考えられすぎて困ってしまうのですが。
最悪他のPCを持っているなら別のものを使用してみるとか、インターネットで同じ問題に直面している人を探してみるとか、そう言ったアプローチになっていくかと思います。
今回インストールした時点でBetaflight Configuratorが日本語化されていましたが、トップの画面の下の方で言語の設定ができます。
ちなみに自分は基本的に英語表示で使っています。
結局調べたものも翻訳して理解したりするのですが、日本語版での表示と調べた情報を翻訳したもので表記が統一される訳ではないので、翻訳された設定画面で慣れてしまうと複雑な話になった時に、どの設定の話をしているのか非常に分かりにくくなってしまったりする為です。
ビデオデッキやウォークマンなどで、「再生」が「PLAY」と英語表記になっていましたよね。そういうものは意外と普通にあるのかなぁと思います。英語はそんなにわからなくても、それと同じ感じで英語版を使用しているという訳です。
ただ、この手のアプリで日本語化されているものは少なく、日本語で利用できるというのは非常に有り難い事でもあります。もはやこれは驚くべき事です。日本語化に尽力してくれた方々への感謝を忘れずに、自分にとってストレスの少ない方を設定しましょう。
Betaflightに関しては日本でも結構情報を公開している方も多いと思いますので、基本的なところは使いやすい言語でやっていても困る事はないのではないかと思います。
さて、Betaflight Configuratorはとりあえず環境が整ったとして、次にESCの設定アプリをインストールしましょう。
下記のURLにアクセスします。
https://github.com/bitdump/BLHeli/tree/master/BLHeli_32%20ARM
今回使用しているHolybro Tekko32 F3 4in1 mini ESC (45A)はBLHELI_32というファームウェアのESCなのでBLHeliSuite32というアプリが必要になります。
先ほどのページにダウンロードのリンクがあるので、そこからダウンロードしましょう。
リンクをクリックするとGoogle Driveに飛ぶのですが、ここで自分のシステムにあったものをダウンロードします。
ダウンロードしたZIPフォルダを解答すると、いくつかファイルがあるのですが上記のBLHeliSuite32というのが目的のアプリになります。
実行するとこんな感じの画面になります。こちらはズラズラっと英語です。
こんな感じで下準備は完了です。
次回からは今回ダウンロードしたBetaflight Configuratorなどを使用して、いよいよ設定をやってみましょう。