FPVカメラ組み立て
Mr.Steeleのエイリアンセットを組み立てました。
MR. STEELE ALIEN 4S FULL KIT 組み立て (前半)の続きの記事になります。
動画 1時間18分50秒
ここから先もMr.steeleの経験から考案された目から鱗の組み立てテクニックが目白押し!と、個人的には思っているので書き続けてみますね。
今回はRUNCAM Swift mini2の取付けです。
MR. STEELE ALIEN 4S FULL KIT組立て<4>で紹介したのですが、僕は付属ワイヤーの配列が違っていて大変だったので、このRUNCAM背面の表記を良く確認しておきましょう。
RUNCAMをフレームに取付ける為のマウント関係は全てキットに付属しているので、細かい部品を別で買い足す必要は無いです。
まずカメラの背面を外します。
外した背面プレートとカーボンのプレートを合わせて、外したネジを付属の六角ネジに取り替えて、再度背面に取り付けると言う手順です。
写真でプレートの下に写っている黒いネジが元々固定されていたネジで、Runcamの隣に写っている銀のネジに取り替えます。
この時に付属しているゴムのOリングを基板とカメラ背面プレートの間に取り付けます。
取り付け後はこんな形になります。
カーボンのプレートはRuncamのコネクタ部分がちょうど切れ込み部分で隠れない向きで取付けましょう。
プレートの6つ(5つ?)ネジ穴が空いている方がカメラのコネクタ側で、この6つのネジ穴はカメラ背面から飛び出す感じになります。
続いて、写真の様にプラスチックのパーツを写真右手に写っているネジでプレートに取り付けて行きます。
続いて、写真の様に付属の2枚のカーボンプレートでRUNCAMを挟み込みネジで固定して行きます。
この写真で下側が機体下側、上が機体上側。
と、思うのですが、もしかしたら組み合わせを変える事で様々な角度や数種類のカメラに対応できるのかなと思います。
ちょっと試していないので分からないですが、とりあえずこのキットのRUNCAM Swift mini2はこの向きでしっかり取付け可能です。
角度の調整ネジはネジ穴が連続して繋がっているのですが、スライドはできないので、一度ネジを抜いて再度挿し直す形で角度を変更します。
好みの角度で仮止めして置きましょう。
コネクタを配線します。
写真上側はRUNCAM設定ボードと接続する為の延長ワイヤーで、下側がPDBから来ているワイヤーです。
PDBとの接続は3本用のコネクタになるので、写真下側の端に合わせて上側は2本ピンが接続されていない状態になります。
余談ですが、とりあえずMR. STEELEが「ワイヤー」と言っているので、それに習ってこのブログではコード、もしくはケーブルの事をワイヤーと表記しています。
この件に関して専門の方は正しい見解があるかと思いますが、あまり深く突っ込まないで頂けると嬉しいです。
後はフレームにプレートがしっかり刺さるか確認して、FPVカメラの取付けは一旦ここまでにして置きます。
カメラを挟み込んでいるプレートのネジをしっかり締めてしまう、もしくは両サイドで角度調整ネジの設定が違うとフレームにうまく入らないので、うまく入らない場合要確認です。
VTX組み付け
動画 1時間29分24秒
今回こそは、目から鱗のテクニックがめじろおし!かも知れないです。
少なくとも僕は勉強になりました。
今回はVTXの作業です。
キットに付属しているTBS UNIFY PRO 5G8 V3 (SMA) !
まず、スイッチを押しやすい様にする為、被っている透明の熱収縮チューブをカッターでスイッチ部分だけ切り取ります。
次に、基板とアンテナの接続部分に負荷がかからない様、写真の様にタイラップを取付けます。
ちょっと、このタイラップが太すぎたので後で細いものに変えましたが、キュッと締めておきましょう。
次にアンテナ (TBS TRIUMPH SMA) を取り付けます。
工具を使い硬く締め付けて置きましょう。
続いて、今締めた部分をビニールテープで保護します。
次に、ずっと疑問に思っていた、こちらを使います。
RAPSTRAPというものだそうで、僕は今まであまりご縁がなかったのですが伸び縮みするタイラップみたいな物のようです。
見ればなんとなくわかるかと思いますが、写真上方の端を下方の穴に入れると、返しが付いていて抜けないという仕組み。
解説動画では6穴分×3本を使っていて、僕もその通りにしましたが取り付け後にちょっと余分が長かったかな?と思いつつも、結構このゴムが硬くて取付けが大変だったので、作業上それくらいの余分があった方が絶対やりやすいよな、とも思いました。
最後の1本で気づきましたが1番端の穴に通さずに、端から2番目の穴に通す方が出来上がり若干スマートです。
もし良かったら試して見てください。
一度取り付けた後に外す事も出来るのですが、これもまたなかなか力が必要で、下手をするとちぎれてしまいそうです。
一回分の組立てでは付属する1/3も使用せず、予備が沢山あるので、とにかくなんか、いい感じにやってみてください。
まずはフレームのトッププレートの、このピンセットで指差している穴。
そしてその下側の穴にラップストラップを通し、アンテナ(TBS TRIUMPH SMAの棒の部分)を固定します。
この穴が小さくて中々通すのに苦労しますが、ピンセットや六角ドライバーの先端などを駆使し、押したり引いたりしてください。
やっと出来ました。
こんな感じになります。
次に、2本目を隣の大きな穴を通して固定します。
こちらは1本目と比べてかなり楽に作業できますよ。
2本目のラップストラップの上からタイラップで固定し、タイラップの余分をカットします。
ラップストラップの余分は動画でもカットしていなかったのと、後々再利用できそうな感じもする為残してありますが、気になる方はカットしてしまっても良さそうです。
ラップストラップのラスト1本を止める前に、フレームのトッププレートの写真の位置に両面テープを貼ります。
この両面テープは、片面に粘着面に付いているシートを剥がさずに、アンテナの摩擦防止用緩衝材として使用するのみなので、スポンジなど別の物でも問題ないと思います。
3本目は先程の緩衝材の両サイドの穴にラップストラップを通し、アンテナ(TBS UNIFY PRO 5G8 V3のアンテナ部分)を固定して完了です。
ラップストラップが伸び縮みする為、アンテナやVTXが衝撃や微振動から守られると、そういう仕組みの様です。なるほど。
トップフレームを取付ける際にVTXとPDBは接続するので、今は作業の為にこのままで大丈夫です。
追記ーーーーーーーー
アンテナとVTXからのピッグテールの接続コネクタ部分がカーボンフレームに接触し、振動を受けてしまうとFPV映像のノイズの原因になります。
その場合、接続部分とカーボンフレームにスポンジを薄くきったものを両面テープではるか、クッション付きの両面テープをはるかすると改善することがありますので、ノイズが気になる方はお試しください。
受信機取り付け :1
動画:1時間17分14秒/1時間41分25秒
今回はこちら、受信機を取付けます。
受信機はキットに付属していない為これは別で購入、もしくは持っている物を使う必要があります。
僕はFUTABA T14SGのプロポ を使用しており、今回このR2001SBを使用したいと思います。
この組立て記事が一通り済んだら、簡単な設定も記事にしたいと思うので、気になる方は少々お待ちください。
設定にせよ組み立てせよ本当は皆さんこだわりがあるはずですし、詳しい方が近くにいたらアドバイスを求めることが一番の近道だと思うのですが、僕はとりあえず飛ぶ様にする為に結構な時間ネットサーフィンをしなくてはならず、同じ様な方が少しでもそういう時間を短縮出来たらいいなと思っています。
Betaflightに関しては有難いことに日本語でも結構情報があり、色んなケースの対処法が見つかるのですが、KISSFCの設定は比較すると情報が少ない印象です。
まずはSBUSにコネクタを差し込みます。
この配線も自分で準備したものでキットには付属していません。
ご自身の使用する受信機に合わせてご準備ください。
例によってよじって置き、写真位の長さがでカットし被覆をむいてハンダでコーティングします。
付属している棒状のスポンジをちょうどいい長さにカットし、両面テープで受信機に貼り付けます。
次にフライトコントローラーにハンダ付けします。
FPVカメラの配線で使用した画像の使い回しで、重要な部分がピンボケで申し訳ないのですが、写真下側の左から白、赤、黒の配線が受信機の配線になります。
https://kiss.flyduino.net/download/kiss-fc-v2-manual-v1-en/
上記URLからFlyduino KISS FC V2 Manual v1 (en)のダウンロードが可能です。
ダウンロードできるPDFの7ページ目に素敵な配線図が記載されており、左側オモテ面、向かって右側列の上から4、5、6番目の所に接続しています。
Mr.steeleの動画ではTBSの受信機を使用していて、RXTLMの所に信号線をアサインしているのですが、僕はFUTABA SBUSを使用したいので右側列の上から4つ目、SBUSと表記がある所にハンダします。
いきなりうまく行ったかと言うとそうではなくて、前の写真に痕跡がある通りはじめは動画に習ってRXTLMに取付けており、設定の段階でプロポ と接続出来ず、調べて間違いに気づくと。
そう言う流れでした。
ハンダ付けが終わったら受信機のワイヤーがPDBからフライトコントローラーに接続している白と黒のワイヤーと圧迫しあわない様に注意しつつ、受信機のワイヤーがPDBとフライトコントローラーの間を通って機体後方へ向かう様配線します。
ここまで来たらフライトコントローラーをナットで固定します。
次に、受信機に付けたスポンジを機体後方に両面テープで貼りつけ、さらにビニールテープで上から巻いてしまいます。
一旦ボトムプレートの穴にビニールテープを通して巻きつけます。
ぐるっと一周。
今度は穴ではなく外側を通る様に2週くらいしっかりビニールテープを巻きつけて固定します。
当然LEDとLINKボタンは隠れてしまうと後で困るので、隠さない方がいいですよね。
受信機取り付け :2
動画 1時間55分51秒
さて今回は前回に引き続き受信機の取付けですね。
ちょっと手順が分かり辛く、文章と写真で説明しても伝わらないと思ったので簡単な図を書いてみました。
ざっくり言うと、受信機のアンテナがバッチリ立ちつつもクラッシュなどの衝撃にも柔軟に対応で来て、決してプロペラに巻き込まれない素敵な組立てテクニックです。
何度も動画を見て手順確認するのが手間でしたが、一度理解してしまえば仕組みは簡単です。Mr.steeleの紹介して下さったこの方法にはかなり感動しました。
アンテナを立てる為の細い筒がキットに付属しているのですが、この手の筒の硬さだとクラッシュした際に折れたりするので、タイラップでしっかり固定できるならこっちの方が良いと個人的には思います。
まずはフレームのボトムプレートに一通り縦にの棒を立ててしまいます。
付属している数の多い、棒と同じ質感のネジで固定していくのですが、PFVカメラのユニットは必ず付けた状態で縦の棒を固定していきます。
棒が6角形になっているのですが、フラットの面が向き合う状態で初めてカメラのユニットが干渉しないピッタリ設計になっているので、FPVカメラのユニットを外した状態で棒を固定してしまうと後でユニットが入らなくなってしまいます。
棒を全て固定し終えたら、電源用のワイヤーを機体左後方から2本目の棒にタイラップで固定します。
左右はどちらでも構わないと思いますが、今回は動画の通りの位置で進めます。
次に受信機アンテナ2本の内、位置的に立てたい方を選んでタイラップとともに熱収縮チューブに通し、固定します。
初めの図で言う所のタイラップ①の部分です。
次に、タイラップ①を図のタイラップ②で機体フレーム右後方の棒に固定します。
この時、タイラップ①のボックス部分が内側を向く様に締め付けます。
タイラップ②とアンテナを熱収縮チューブに通し、固定します。
タイラップ②はボックス部分がフレームの内側に来る様に、写真の様な通し方をしましょう。
最後にタイラップ①をタイラップ③で棒にさらに固定し、タイラップの余分な長さがあればカットして完了です。
タイラップの余分をカットする際にアンテナまで切らない様注意してください。
完成
いよいよ一旦組み立ては完成になりますよ。
動画 2時間8分23秒
いよいよトップのプレートを取り付けるのですが、その前に動画ではVTXを接続し、RUNCAMの設定をしています。
電波の使用に関してはここでは触れませんが、作業する国や地域の法律の範囲内でお願いします。
PDBから出ているVTX用のコネクタをTBS UNIFY PRO 5G8 V3 の基板に接続します。
次にRUNCAMの設定用ボードをRUNCAMから伸びている青と黒の配線に接続します。
写真では受信機の上にブザーが付いていますが、このキットにはブザーは付属しないので、必要な方は別途ご用意ください。
ちなみにブザーの接続位置は写真のKISSFCで言うと左上の赤と黒の配線位置で、FCのBUZZERと表記があります。
一通り繋ぎ終えたら各配線の接続をもう一度確認し、FPVゴーグルかモニターとバッテリーを準備します。
動画ではバッテリーを繋ぐ前にKISSFCをmicroUSBケーブルでPCに接続しKISSFCのファームウェアを書き換えていますが、僕の環境では結構苦労したためこの設定は別の記事にしようと思うので、一旦ここはKISSFCのファームを書き換えたと言う事で進めます。
次にバッテリーを繋ぎます。
このキットは4S用なので4Sのバッテリーです。
そして、再度microUSBをKISSFCに接続し、ESCのファームウェア書き換えとモーターの回転方向の変更を行いますが、これも飛ばして次に行きます。
バッテリーを接続する事でVTXとRUNCAMが起動するので、動画ではここでVTXとRUNCAMを設定しています。
https://www.team-blacksheep.com/tbs-unify-pro-5g8-manual.pdf
上記URLがTBS UNIFY PRO 5G8 V3のマニュアルのURLで、6ページ目にボタン操作の図が記載されています。
https://www.runcam.com/download/Swift2-user-manual.pdf
少しセット内容が違うかも知れませんが、上記のURLがRUNCAM Swift2のマニュアルです。
RUNCAMの設定が完了したらRUNCAMに直接ささっているリードワイヤーは残す形で設定ボードの接続を外します。
リードワイヤーはFCの下にしまっておくと良いそうです。
動画ではこの後プロポ の設定やフライトコントローラーの設定を一通り済ませてしまっていますが、この辺も長くなりそうなので一旦飛ばします。
動画 2時間23分06秒
トッププレートを組付け、お好みで付属しているGoproなどのアクションカメラ用のマウントを付けたり、バッテリーストラップをつければ組立ては完了になります。
EthixのGopro固定ストラップとバッテリーストラップ、ImpulseRCのバッテリーストラップなどが付属していて、嬉しいですね。
でも、と言うか、もちろんGoproはキットに付属していない為、別で準備する必要があります。
別のアクションカメラでも形状が似ていれば大体取り付け可能だと思います。
動画ではGopro Sessionを取り付けていて、ストラップを横に回す為スポンジを機体前方上部のネジに被らないギリギリに貼り付けていました。
僕は通常の形のGoproを使いたくて、写真の様にストラップは縦巻きで使いたかった為、色々試した結果スポンジはこの位置になりました。
RUNCAMが少し露出していますが、縦巻きの場合この位置がストラップのテンションのかかり方的に良さそうです。
写真では見た目の為にプロペラも付けていますが、設定中はかなり危険なので絶対に外してください。
最後、ソフトウェア的な設定を片っ端から飛ばしましたが、組立ての流れはこんな感じです。
少しでも何らかのお役に立てれば良いなと思いつつ、今回片っ端からスキップさせて頂いた設定関係も書きますので少々お待ちくださいね!