KISS KEYCHAIN CONFIGURATOR

今回はあったら便利なKISS KEYCHAIN CONFIGURATORについてです。

今までKISSの設定については一度決めたらあまり変更せずにずっと使い続ける感じだったのでそれで良かったのですが、KISSとBLHELI_32のハイブリットALIENを試した際に、実は意外とKISSの設定をよく分かっていないのではないかと思うようになりました。

機体やモーターにもよると思いますが、KISSのFCとESCのセッティングならバウンスバックなどに問題がない範囲でも、結構自由に数値を変更できる幅があります。

プロペラやモーターとの組み合わせと、さらに設定値を追い込めば、より自分の理想の機体に近づける事でしょう!

これからも様々な機体やセッティングを試していきたいと思っているので、常にPCを持っていなくても迅速に設定変更できるツールがあったら便利!

それがKISS KEYCHAIN CONFIGURATORというわけです。

早速これがそのKISS キーチェーン コンフィギュレーターなのですが。
パッとみた感じではキーチェーン的な要素はあまりない感じ。

商品としては本体のみで、電源用ピッグテールはついていません。電源を接続しないと使えないので、お手持ちのバッテリーに合わせて好きなものを取り付けましょう。
プラスとマイナスのハンダ部分が近いので、ショートしないように気をつけて作業します。

今回自分は手持ちのXT60のバッテリーはそこそこ大きく、本体が小さくてもバッテリーが大きいとスマートではないかも知れないと思い、XT30のピッグテールを取り付けました。

さらに、色々むき出しだと電源の部分などかなり危険だと思うので、熱収縮チューブで保護しました。

モニターの周りの4つのネジ穴にスタンドオフなどを立ててカバーを作る事もできそうですが、あんまり色々持っていないのでとりあえずこの形で使用する事に。

それと、上記画像のケーブルです。

アップデートでPCと接続する場合はUSBのマイクロBと呼ばれる小さいコネクターとUSBタイプAと呼ばれるコネクターのケーブルで良いのですが、FCと接続する場合は両端がUSBのマイクロBのオスでなければなりません。

さらに、KISS KEYCHAIN CONFIGURATORからGoproを充電したいという話になるとマイクロBのオス→タイプCのオスというケーブルが必要。このあたりのケーブルは、なかなかその辺に転がっているものではありません。

総合的に考えるとマイクロBのオス→タイプAのメスの変換が入手も楽で、一番便利かなと思います。上記の下の画像がそれで、自分はたまたま持っていました。

ない方は「USB コネクタ 変換 マイクロB」などと検索するとアマゾンなんかで沢山出て来ます。

次に、自分はFETtecでも使用したいので、ファームアップを行います。
下記のURLからファームウェアをダウンロード出来ます。
https://github.com/fedorcomander/kkc/releases

ちょっとわかり辛いのですが、上記画像のAssetsの左の三角形を押すと下にずらっと展開し、必要なのは.uf2と書いてある一番上のファイルです。

ファームウェアをダウンロードしたら、KISS KEYCHAIN CONFIGURATORのスティックを右に倒しながらPCと接続します。ファームウェアの時はバッテリーをつなぐ必要はありません。

ちゃんと接続されると、KKCというストレージが表示PCに認識されます。
ちゃんと右に倒しながら接続しないと、普通にKISS KEYCHAIN CONFIGURATORが起動してしまい、ストレージとしては認識されません。

KKCの第一階層に.uf2ファイルをコピーすればアップデートが始まり、KISS KEYCHAIN CONFIGURATORが再起動します。これでファームアップは完了です。

ここからは特に難しいことはないのですが、まず、バッテリーを接続すると起動画面にマークが出ます。

次に接続したバッテリーの電圧が表示され

3つのモードが選択出来ます。

初めの表示を見逃してしまった人はTool Infoからバッテリーの情報を参照する事が出来ます。

USBが接続されている状態で起動するとUSB Chargerが選択出来るようになり、これでGoproやRuncam5やスマホなどをLipoから充電可能です。

この機能は飛ばしている時だけでなくキャンプや停電の時に便利かも知れませんね!

FCに接続するとさらに選択出来るモードが増えます。これ一つでアクティベート以外のほぼ全ての設定が可能で、TBS smartaudioなどのVTXを介してでは出来ないプロポのスイッチなどの設定も可能です。

ちょっと試してみて、自分の場合なぜかFETtecのESCへのアクセスが出来なかったのですが、ESCの電源が入っている状態であればESCへのアクセスも可能。KISSのESCであればモーターの回転方向のリバースなども設定出来ました。

FETtecのESCへのアクセスはまだちょっとESC側かKISS KEYCHAIN CONFIGURATOR側のアップデートが出てこないと安定しないかも知れません。

モーターテストも出来るようなのですが、ちょっと現時点では使い方がわからなかったです。モーターテストを使用せずとも、アームスイッチなどで代用すれば組み立てで必要な設定は網羅出来そうです。

とは言え、組み立て時はアクティベートやサーバにアクセスして他のパイロットのPIDを読んだりもしたいと思うのでPCで作業するのが便利だと思いますが、例えば出先でESCが故障し、別の機体のESCと取り替えて回転方向を変えて。。など、そんな状況もPCなしで対応出来そうです。

自分はそもそもバッテリーで動作するハンダごてを持っていないので、そんな状況ではこれがあっても諦めるしかないのですが、とにかく大体の設定が変更可能。

変更の必要が無くても、何かトラブルがあってFCにアクセスしてESCが全て認識されているかなどを参照したい時が自分は結構あります。

FETtecでもFlyduinoでもKISS FCへのアクセスは安定していて、FCのセットアップであれば機体にバッテリーを接続しないでもKISS KEYCHAIN CONFIGURATORからの給電で設定可能です。PCで作業する時のようなイメージです。

スイッチの操作ですが、慣れないうちはちょっと分かりにくかったです。
上下で項目を移動、2桁や3桁の数字の変更時は左右も移動、ページがある場合は左右でページの移動が出来ます。センターを短く押し込むと選択や確定です。

FCとの接続時にFCセットアップに入った後にセンターを長く押し込むとSave、Load、Backup、Restore、Resetの5つが選択できて、Saveしないと設定はFCに保存されません。Backupは設定を最大10個保存できます。

LoadはFCの設定を読み込み直しますので、間違って設定を変更してしまい戻したい時にSaveしていなければLoadで戻れるので便利です。

RestoreはBackupした設定の読み込みでResetは恐らくKISSのデフォルト値にリセットされます。リセットしてしまっても、Saveしなければ焦らなくても大丈夫です。

RestoreはBackupに保存した設定の読み込みで、最大10個の設定を保存できます。

戻る動作は基本的に左の長押しなので、変に設定を変更してしまった場合はSaveせずに左の長押しでメインメニューまで戻って、再度FC Setupに入ればSaveした設定からはじめられるので色々やってみると、スイッチの上下左右と押し込み、の5つの操作方法がだんだん掴めてくると思います。

VTXもPCも使わずに設定変更ができて手軽で、使わない時はGoproやRunCam5の充電に使用できるもの便利ですね。

FlyduinoKiss

JACK によるブログ

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