Armattan Tadpole 2.5" 組み立て <3> FPVカメラ・VTXの取り付け

Armattan Tadpole 2.5"を組み立てていきます。
今回使うパーツのリストは下記の記事をご参照ください。
Armattan Tadpole 2.5" 組み立て<1>フレーム

さて、今回はFPVカメラやVTXを取り付けていきましょう。

まずFPVカメラですがRunCam Phoenix2 Nanoを使用します。ネジの袋の中が見えづらいのですが、FPVカメラを固定するためのネジが長いのと短いの2種類付属しており、Tadpoleのアルミパーツには厚みが結構あるので、長い方のネジを使用しました。

Nanoサイズを幅20mmくらいに変換するアダプターが付属しているのですが、弾力性のある素材で、19mmのmicroサイズ用のフレームにも、ちょっときついですが取り付ける事ができました。多少ワッシャーなどを利用すれば、Miniサイズのフレームでも使用できそうです。設定を変更するためのコントローラーは付属しません。

RunCam Phoenix2 Nanoに付属するワイヤーのコネクターを差し込んでみました。
RunCam Phoenix2 Nanoは他のRunCamと違い上からコネクターをさす形になっています。

あとでわかる事なのですが、位置的にFCと非常に近いのでこの方向でコネクターがささるのが非常に優れた設計です。

マニュアルから抜き出したFPVカメラの配線です。RunCam Phoenix2 NanoのVideo、5-36V、GNDのワイヤーの先はコネクターになっていますが、今回はコネクターを切り落としてFCに直接ハンダ付けしました。

今回VTXはRunCamのTX200を使用します。これは以前使っていたものが余っていたので古いモデルなのですが、現行のモデルはTX200U。

こちらが今回使うTX200の基板の詳細です。VTX基板への給電は右下の3.5-5.5V inとGNDを接続する事で行い、左上の区画はVideo inだけを使用してビデオ信号をとります。

こちらがTX200U。空中電力などのスペックはあまり変わらないのですが、全体のレイアウトや機能が追加されており、改良されているのがわかりますね。

マニュアルから抜き出したVTXの接続です。今回、RXのワイヤーは無いのでVTX、5V、GNDを接続します。

TX200やTX200UはMicroサイズのFPVカメラの背面に取り付けられるようになっており、そのデザインが割と好きなのですが、このTX200の対角に空いているネジ穴が16mmスタックの対角とぴったり合う事がわかりました。
しかし、対角にしか穴が空いていないため、穴の無い角が1つ干渉してしまい、FCスタックのネジを工夫しないと3枚重ねる事ができません。

3枚重ねるのも悪く無いと思ったのですが、FCスタックのラバーマウントの厚みも減らしていかないとならないので、今回はトッププレートに貼り付けることにしました。

はじめ、上記写真のようにFPVカメラ側に貼り付ける想定でいたのですが、VTXを熱収縮チューブで保護した結果厚みが増してFCスタックのネジにかなり押し付けられてしまう事がわかったので、最終的にはお尻側、ちょうど受信機の上くらいに落ち着きました。

また、TX200やTX200Uにはリニアアンテナが付属するのですが、あまり効率的に映像信号を送信できないのでアンテナはTBS TRIUMPH PRO (U.FL)を使用します。U.FLのコネクターのアンテナであれば置き換えて使用可能。

さて、FCに一気に接続してしまったのですが、FPVカメラ、VTXのハンダパットはFC基板オモテ面、白いコネクターを上にすると右側にまとまっています。

上からFPVカメラのVideo、5-36V、GNDの順に接続し、一つハンダパットを空けてVTXのGND、3.5-5.5V in、VIDEO inを接続します。

ESCからのワイヤーをFCに接続すれば、接続関係はこれで全てになります。
なるべくワイヤー類はネジっておきました。

色々工夫しながら、上記写真の様にレイアウトしました。FCスタックの上に少しゆとりがあるものの、他は一杯一杯ですね。

FPVカメラの背面がFCスタックのワイヤーに多少触れているのでFPVカメラの角度が制約されていますが、もっと角度をつけたければFPVカメラを前に出す事も可能。ただ、動かせる範囲内の一番後ろにFPVカメラを取り付けてもほんの少しレンズがカメラゲージより出ているのかなという感じなので、この辺りが良いかなと思います。

上記写真の位置で決まった段階でVTX基板を熱収縮チューブで保護して取り付け直しました。

アンテナ部分はTadpoleのゴムパーツでしっかりホールドされることと、お尻のアルミパーツの幅が狭いので、これ以上特に何もしなくて良さそうです。飛ばしてみて、アンテナがズレてプロペラに叩かれる場合はタイラップなどで固定しようと思います。

今回はVTXアンテナのホルダーの下から電源用ピッグテールを通しました。電波関係がお尻の部分に集中してしまい、かなり距離が近いのでよく無いかもしれませんが、耐久性を考えるとここが一番良さそうです。

最後にスキッドやLipoパッドを貼り付けます。スキッドはArmattanおなじみのスキッドが2つだけ入っていて、切り離して4つにして使用するとの事。

切り離すと4つスキッドができますね。

各アームに貼り付けます。

Lipoパッドも貼り付けます。一番お尻がわの穴だけは、すぐ裏にVTXがあるので残したVTXの両面テープと張り付ける形で残しました。

あとは付属のLipoストラップを通して組み立ては完成です。まだ設定等々する前なのですが気になったのでHQ DURABLE PROP T2.5X2.5X3プロペラとTATTU 3S 450mAhのバッテリーも搭載して重さを測ってみました。112.3g!何と比べるかにもよりますが、やっぱり軽いですね!

モーターにプロペラ取り付けるにあたり、別途固定するネジを用意する必要がありますが、HQ DURABLE PROP T2.5X2.5X3やHQ DURABLE PROP T65MMを取り付ける場合6mmくらいのM2ネジだとちょうど良さそうです。

HQ DURABLE PROP T65MMの場合プロペラ中心の厚みが4mmくらいでHGLRC Forward 1103 8000KV Brushless Motor中心の軸が少し飛び出す形なので、ネジの頭が中心の軸に干渉するため、頭が小さいネジだとより良さそうです。
多少干渉しても少しゴリゴリねじ込めば問題なさそうですが。。

HQ DURABLE PROP T2.5X2.5X3はモーターの軸と中心の厚みがちょうど同じくらいなので、同じ頭の大きさのネジでも干渉はありません。

5インチのArmattan Chameleonと比較するとこのサイズ。

幅は5インチプロペラと同じくらいの小ささです。

それでいてなかなか緻密に設計されており、本格的な仕上がりになりました。
パーツの組み替えも楽しめそうですね、飛ばすのが楽しみです。

組み立てはこれで以上なので、次回から設定を記事にしていきたいと思います。

Armattan

JACK によるブログ

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