フリースタイルトリックのhow to動画を作るにあたり、他の方の動画なども参考に検討したのですが、BetaFlightのBlack boxログを利用したスティックのプレビューが一番わかりやすいと思ったので、利用する事にしました。
OSDでスティックポジションを表示するなど、似た方法は色々あったのですが、Black boxログを使用したプレビューでは表示設定でMode1とMode2を切り替えられるので、この点が決定的に便利だと思ったわけです。
そういう理由でBetaFlightの機体を使用しているのですが、普段メインの機体はKISSで構成しているものが多く、KAKUTE F7 miniスタックで組んであったSabotageRC Slatra 5"に活躍してもらっているのですが、1機だとキツくなって来たので、KISSで組んであったChameleon 5”をHolybro KAKUTE F4V2 AIOとHolybro Tekko32 F3 ESC (35A)4つでBetaFlightセッティングに変更する事にしました。
以前KAKUTE F7 AIOを使用していて、激しくクラッシュした後に基板から部品が取れてしまい、壊れてしまいました。取れたパーツ以外はまだ綺麗で、バッテリーから給電できないものの、USB給電なら立ち上がるのでPDBの機能が壊れてしまったようです。
結構気に入っていたので、いつか直す方法がわかる日が来るかもしれないと思って捨てずに大事に保管してあります。
Armattan Marmotte 5" 組み立て <1> フレーム
上記がKAKUTE F7 AIOを使用した過去の記事です。今回使用するKAKUTE F4 AIO V2も接続方法はほとんど同じなので、合わせてご参考ください。
KAKUTE F4 AIO V2はF7よりも少し前後に長さが短い感じですね。
パッケージ内容は本体のFCとジャイロセンサーを固定しているクッションと、その接続リボンケーブルの予備です。KAKUTE F7 AIOには裏側にログをマイクロSDカードに記録する為のSDカードスロットがあるのですが、KAKUTE F4 AIO V2にはありません。
Tekko32 F3 ESC (35A)について、今回色々とわかった事があります。
商品入れ替えの際に確保しておいた古いロットのTekko32 F3 ESC (35A)2枚と、新しいロットの2枚で今回組み立てたのですが、付属するキャパシターが違っていました。
上の方の35V470μFのものが新しいロットのTekko32 F3 ESC に付属していたもので、下の方の35V220μFのものが古いロットに付属していたものです。
今回は付属品を使わずに、別で用意した35V470μFのキャパシターを使用しました。
古いTekko32 F3 ESCの故障などで一枚だけ買い換える方はご注意を。当店ではキャパシターも取り扱っているので、必要に応じてご利用ください。
新しいロットと古いロットでは他にも違いがあったのですが、それは次回ご紹介します。
古いロットのTekko32 F3 ESCと新しいロットのものとを混ぜても飛行には問題無いようです。
最近は4in1タイプの方が主流かなと思うのですが、自分は結構古風なスタイルのシングルESCも好きですね。どちらも同じくらい使用しているので、どちらの方が好きと言うことはないのですが。
シングルタイプのESCは配線が多くなる、はじめ組む際に予算が少し増える、重量が比較すると増えるなど、デメリットもあるのですが、全体として薄い構成が可能、1枚単位で交換できるので故障した際に安く直せる可能性が高い、中央のスタック部分に熱がこもりにくい、ESCを個別に熱収縮チューブで養生できる、などのメリットもあります。
砂が多い場所で飛ばす場合で、特に砂鉄を多く含む砂地だと基板に砂やら砂鉄やらが頑固に張り付いて来るので、ESCを個別に養生できるのは結構ストレスが減ります。
現状4in1の開発に注力していて、シングルESCはほとんど新製品を出さないメーカーも多い中で、HolybroはシングルESCも今も継続して基板のアップデートを重ねてくれているのはうれしいですね。
Holybroは主に産業用機体などで使用されるPixHawkの開発キットやFC、ESCなども作っているメーカーで、大型機やヘキサ、オクタコプターだと必然的にシングルESCになるため、そういった事情も関係してレース・フリースタイルの分野の製品でもシングルESCのスタイルも大切にしているのかも知れません。
KAKUTE F4 AIO V2はジャイロセンサーがクッションの上に乗っているので、基板自体をソフトマウントする必要はないのですが、クラッシュ時に基板が痛むのを防ぐ為に今回はラバーの防振スタンドオフを使用しました。
受信機のアンテナはフレームの中央から両サイドにタイラップと熱収縮チューブで固定しています。受信機の一部とアンテナはFCとメインフレームの間にレイアウトするイメージです。
Chameleon 5"の場合、お尻の部分のパーツが角ばっていてお尻を岩やコンクリートに当てた時にタイラップなどが切れやすいので、ImpulseRCの機体でよくやっているMR.STEELEのアンテナ固定は今回やりません。
スタンドオフが6角形のものだったり、スタンドオフがほんの少しフレーム内部に入っている設計だと下記の記事で紹介しているアンテナ固定法もトラブルが少ないので、気になる方はご参考ください。
MR. STEELE ALIEN 4S FULL KIT 組立て (後半) 受信機取付け2
アンテナはTBS TRIUMPH PRO のSMA STUBタイプを使用しています。
以前は通常のTBS TRIUMPH PRO(SMA)を使用していましたが、上記写真の銀色のアルミパーツがやや曲がってしまうくらいお尻からクラッシュした結果、通常のTBS TRIUMPH PRO(SMA)のSMAコネクターの根元が痛んで来てしまい、SMAコネクターの根元が折れる前にコネクター部分はフレーム内部に入る機体に付け替えた為です。
STUBタイプに付け替えた結果、思った程は極端に映像の飛びが悪くなる事もなかったので、気に入って使っています。フレームによってはこちらのアンテナの方がトラブルが防げるかも知れません。
電源のワイヤーをハンダしたらどんどん接続して行きます。
基本的に必要な事は全て説明書に記載されているので、あとはつないでいくだけなのですが。
説明書をみてくださいではあまり記事にする意味がないので、ちょっと頑張って配線図を作ってみました。結構Web上で探して他の方の作ったものを参考にしたりしているので、自分も少しは何か作って貢献しなくては、と思います。
見えづらいですがESCのTELEをRxのパッドにつないでESCのテレメトリーを参照出来るようにしています。今回、6Sバッテリーでも飛行できるようにキャパシターも使用しました。
あと、最近季節的に雑草の草丈が伸びて、運悪くその中に落とすと探すのが非常に大変なので、今回ブザーもつけました。
さらにFPVカメラ、VTX、受信機を接続します。
Holy broのAIOはこのようなデバイスを図の向かって左側に全て接続するレイアウトになっています。ハンダパッドには穴が空いており、ワイヤーを穴に通してしまってハンダで埋めると外れにくいです。
ハンダパッドの面積が狭いので、好みにもよりますが、好きな人は結構作業しやすいのではないかと思います。
上記図をよく見て頂けるとわかるように、今回Smart Audioは使用しておらず、RanCam Swift2に搭載されたMicからの音を送る為にVTXのAudio回線を使用しています。
KAKUTE F4V2 AIOはFCスタックの部分が一枚で済むので、ボディ部分が薄いデザインのフレームでは非常に便利です。
Armattan フレームの場合、カメラケージとメインプレートの接続部分がFCスタックにかなり近い、もう何ならふれているんじゃないかという位置まで来るので、配線をうまく逃してレイアウトしています。
今回組みなおしたChameleon 5”は前回記事のHow to動画で既に活躍しています。インバーテッド・ヨー・トラックはこのChameleon 5”で撮影しました。
気になる方は下記の記事もご参考ください。