当店の商品ページにも記載されていますが、Armattanフレームの最大の特徴はなんと言っても保証がついているというところ。5インチだけでなく、2.5インチや3インチのTadpoleフレームも保証されています。
当店で保証の付いているArmattanフレーム
- Armattan Badger 5"
- Armattan Rooster 5"
- Armattan Marmotte 5"
- Armattan Marmotte DJI Edition 5"
- Armattan Chameleon 5" (チタン限定エディション)
- Armattan Bobcat 4"
- Armattan Tadpole 3"
- Armattan Tadpole 2.5"
とは言え、どういう手続きをしたら良いのか、結構面倒なのではないか、凄く時間がかかるのではないか。。と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回はArmattanのフレーム保証について、申請方法も含めて紹介したいと思います。
まず、保証で交換パーツが到着するまでの期間ですが、これはタイミングによるので一概に言えません。
純粋に早さだけで言うと、保証を利用するよりも、当店にパーツの在庫があれば壊れた瞬間にすぐに買ってしまったほうが早いです。
メーカーに直接連絡し保証を適用する場合、認定が降りたら該当するパーツの金額のクーポンが発行されるので、それを利用してArmattanのサイトから直接購入する事で保証を受ける事ができます。
では、具体的に申請方法をご紹介します。
まず、ガシャーン!と。クラッシュしました。
ああ、やってしまった。と。
拾いに行ったらアームが変な方向に曲がっていたとします。
1. ダメージの表示
屋外でも良いですし、家に帰ってからでも良いのですが、とにかくもうこれは飛行が不可能だと思ったら、分解する前に故障箇所がよくわかる写真を撮影してください。
申請の際に合計2枚以上の写真が必要なのですが、これが1枚目になります。
故障箇所が見えづらい場合は何枚か撮影して送っても良いので、とにかくちゃんと撮影しておきましょう。
保証が適応される条件は「フライトできなくなる事」。
金属パーツが変形していても、メーカー側でまだ飛べると判断されれば、その段階ではまだ保証を受けられない可能性もあります。
保証が適応される範囲は機体によって異なるのですが、フリースタイルフレームの場合全てのカーボンパーツと金属パーツで、ネジやラバーのパーツなどは対象外です。
詳しくは商品ページでご確認いただけたらと思います。
とにかく「これは!」と思ったら、故障箇所がよくわかるように写真を撮影してください。
もし撮影前に分解してしまったら、もう一度組み直して撮影してもらっても良いのですが、壊れている状態に組み立てるのは非常に無駄ですし、再現が難しいと思うので、先に撮っておいた方が楽ですね。
2. 所持の証明
2枚目は分解して、故障したパーツを撮影します。
ポイントとなるのは手書きのメモなのですが、このメモを故障パーツと一緒に撮影する事で、インターネット上から入手してきた、不正な画像でないことをメーカーが判断します。
また、補償付きArmattanフレームパーツにはシリアルナンバーが刻印されている場合があり、ナンバーがある場合はそのナンバーが見える面で撮影しましょう。
メモには記入すべき項目がいくつかあるのですが、必ず直筆で記入します。
記入すべき項目は上記の通りなのですが一通り説明します。
- Proof of possession:所持の証明
これはタイトルですね。一番上に書いておきます。 - Name:名前
相手は外国人なので、とりあえず名、性の順でローマ字で記入するのが良いと思います。 - E-mail:Eメール
これは普通にアドレスを書きます。 - Order namber:注文番号
当店からお送りしている納品書の番号を記入してください。もし紛失してしまっていたら、とりあえずご一報頂ければ、恐らく履歴から追えるので諦めずにご連絡頂けたらと思います。 - Today’s date:今日の日付
例えは2020年9月23日ならSeptember 23, 2020と月、日、年の順で記入してみてください。 - Signature:署名
サインを記入するのですが、自分はグジャグジャっという外国風な、かっこいいサインは使っているものがなかったので、普通に漢字で名前を書きました。 - Thank you.: ありがとう。
これは挨拶ですね。 - I broke my Main Plate. :メインプレートを壊してしまいました。
壊れたパーツ名を伝えるのと故障箇所を矢印で示すのがポイントです。
そんな内容のメモを添えて、撮影します。
もちろん、このブログで掲載している写真を転用する事は絶対にやめましょう。
3. 購入証明
購入証明とは、当店から購入した際の納品書をスキャンまたは撮影したものになります。
そして、
- ダメージの表示
- 所持の証明
- 購入証明
上記3つの写真をメールに添付し、メーカーの窓口(support@armattanquads.com)にお送りください。
文面は英語で記入する必要があるのですが、サンプルとして自分の書いたものをご紹介します。
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タイトル:
Warranty claim
本文:
To Whom It May Concern,
I broke the main plate of Chameleon 5" today.
I would like to receive the warranty, so I will send you images.
Chameleon 5" is very sturdy and I use it regularly.
Thank you for the wonderful frame.
Best Regards,
(訳)
タイトル:
保証請求
本文:
ご担当者様
今日カメレオン5インチのメインプレートを割ってしまいました。
保証を受けたいので画像を送ります。
カメレオン5インチはとても丈夫で愛用しています。
素敵なフレームをありがとうございます。
よろしくお願いします。
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この他に、文章の最後にローマ字で名前と、メールアドレスを記入しておきます。
翻訳ソフトを活用して頑張って書いているので英語としてはイマイチかも知れないのですが、最低限保証を受けたい旨と、どの製品なのかが伝われば大丈夫かと思います。
皆さんもグーグル翻訳を活用してArmattanフレームへの愛を自由に記入して頂けたら良いかなと。
このメールを送ったあとは、ちょっと一概には言えない部分です。
メールの送り先に在庫があれば基本的にそこからパーツを送ってもらう手続きになりますが、もしない場合は特殊な対応になる可能性もあります。
担当者の指示に従いましょう。
例えばメーカーに在庫がなく、当店に在庫がある場合、当店がメーカーから指示を受けて発送する可能性もなくはないです。
新型コロナウィルスでパーツの製造が困難になった時は長期間メーカー在庫が切れていて、そういったワークフローに置き換わっていた時期もありました。
最後に無事に保証がおりて、交換パーツが届いた後。
実はもう一つ、忘れずにやらなくてはならない事があります。
4. 部品を破壊し、保証の再有効化。
最後の重要なステップとして、届いた新しいパーツの保証を有効にしましょう。
これを行わないと、新しいパーツが壊れた時に保証を受ける事ができません。
その為に、破損した元のパーツを完全に破壊し修復できなくした事を証明する必要があります。
破壊したパーツを合わせて、また直筆のメモを撮影します。
メモの内容は「2. 所持の証明」で記入したものとほとんど同じですね。
- Today’s date:今日の日付
- Name:名前
- Order namber:注文番号
- Signature:署名
- Please re-activate my warranty. Thank you. :保証を再度有効にしてください。ありがとう。
この画像を添付して、メーカーの窓口(support@armattanquads.com)へ保証の手続きをお願いした方へお送り頂けたらと思います。
ここで注意なのですが、保証の認定がされる前に絶対パーツを意図的に壊さないでください。
意図的に壊した場合、保証は無効になってしまいますので、この破壊は必ず保証の認定がされ、代わりのパーツが手元に届いてから行ってください。
終わりに
このフレーム保証は適切な方法で申請しさえすれば、その機種の生産が終了してしまうまで、永久に続きます。Armattanのフレームは購入する価格にこの保証のためのコストも含まれているため、逆に言えば、使わないともったいないですね!
Armattanはマイクロ機だろうとなんだろうと、FPVフリースタイルの事、それを楽しむユーザーの事を非常によく考えているなぁと思います。
Armattan以外にもImpulseRCなどはテストパイロットの徹底的なテストの上で製品をリリースしていますし、素晴らしいメーカーは沢山あるのですが、FPVフリースタイルのユーザーは日常的にクラッシュするという前提で製品やサービスを提供し、徹底的にアフターサポートを行っているメーカーは、現状 (2020/09/23) Armattanのみです。
Tadpole 2.5"がリリースされる際も、マイクロだからと言ってバッテリーを下に積むのは飛行感覚が優れないのでダメだとか、Tadpole 3"の要望が多くても耐久性のテストの為になかなかリリースされなかったりなど、最近の新製品の経緯を見ていてもメーカー側が長期間保証する覚悟を持って、ひとつひとつの製品を徹底的にこだわり、考え抜いた上でリリースしているのがわかります。
Armattanのフレームはチタンパーツや頑丈な設計だけでなく、保証やそれを運用するメーカーの覚悟という、目に見えない鎧によっても守られているわけですね。
当然、フレームが破損するほどのクラッシュだとモーターの軸が曲がってしまったり、フレーム以外のパーツにも被害が出るケースが多いので、実際には修理するのにコストがかかったりもするのですが。。
しかし、クラッシュしないという事は、裏を返せば自分の実力の範囲内でやれる事しかやっていないという事でもあります。
フレームが保証されているというだけで、ほんの少しの、一瞬の勇気が湧いてきたりして、その勇気が自分のフライトをもうひとつ上のステップに推し進めてくれたりという事も。
自分の場合は結構あるのかなぁと思っています。
皆さんも「ああ、やってしまった」と、言う時。
是非保証を活用してみてくださいね!