今回はModeタブとOSDタブですね。簡単に操作方法をご紹介できたらなと思います。
まずModeタブなのですが、プロポに付いているスティック以外のスイッチに機能を割り当て、機体のモードを変更したり、操作したりという設定を行うタブになります。
機能を割り当てるスイッチなのですが、当然信号が受信機に届いていなければ何も起こりませんので、まずプロポのスイッチにAUXチャンネルが割り当てられている事が前提となります。
送信出来るAUXの数は受信機によっても変わってきますが、OPEN-TXであればMIXERタブでCH5以降にスイッチを割り当てる形。
ちょっと上記の写真では名前をちゃんと設定していませんが、FUTABA 14SGならファンクション設定でスイッチを割り当てる形になるかと思います。
スイッチの位置は、大体どのマニュアルにも記載されている他、スイッチの隣に表記されているので分かりやすいですね。どのスイッチにどの機能を割り当てるかは結構個人差があると思うのですが、よく検討して安全に運用できる配置にしましょう。
スイッチを割り当てたら、前回のReceiverタブで反応を確認しておくと分かりやすいです。
まずはAUX1にARMを設定したいと思います。ARM(アーム)とは、こういったクアッドコプターの場合プロペラが回転し飛行する準備が整った状態を指します。飛行機に乗ると「業務連絡、客室乗務員はセレクターレバーをアームドにして下さい」というようなアナウンスを聞きますが、意味としてはそのARM(アーム)ですね。
Add Rangeボタンをクリックしましょう。
すると黄色いバーが現れます。緑の円で示したプルダウンメニューで対応するチャンネルを選択出来る他、AUTOの状態でプロポのスイッチを操作するとそのチャンネルを自動で選択してくれるので、AUTOも便利です。
自分の場合2ポジションスイッチにARMを設定しており、ARMに設定したいポジションにスイッチを動かした結果、先程のプルダウンメニューはAUX1に自動選択され緑色の円で示した黄色い印が現れました。この印が黄色いバーの中に入るとそのモードがアクティブになります。
と、いう事で、黄色いバーをドラックして印がその範囲に入るように調整します。バーの長さも変更することが出来るので、あまり一般的ではありませんがノブ式のスイッチで段階的にモードが変化していくような設定も可能です。
試しにスイッチを逆サイドに動かすと、赤くなっていたARMの部分がグレーにかわり、モードの指示が変更された事がわかります。同じ方法で欲しい機能をスイッチに追加していきます。
今回設定しているのはCineWhoopですので、最低限ARM、ANGLE、HORIZON、BEEPER、FLIP OVER AFTER CRASHくらいは設定すると良いかと思います。
ANGLE、HORIZONはモード設定で、BEEPERはブザーを鳴らす機能、FLIP OVER AFTER CRASHはタートルモードなどと呼ばれるもので、ひっくり返ってしまった場合に起き上がるモードです。
緑色の線で示したHide unused modesスイッチをアクティブにすると設定している機能だけが表示される形に変わります。
AUX2の3ポジションスイッチにモード変更を割り当てているのですが、よく見るとAUX2の一番右側に何も設定されていない事がわかるかと思います。今回の場合、AUX2の一番右側はAIRモードが有効なアクロモードとして機能します。
今回はアクティブにしているのですが、Configurationタブ内のAIRMODEのスイッチをオフにすると。
ModeタブでAIR MODEの項目が現れます。Configurationタブ内のAIRMODEのスイッチの意味が「ずっとAIR MODEを有効にします」という意味なので、Configurationタブ内のAIRMODEをオフにするとスイッチ操作で有効・無効を設定できるようになるというわけですね。
ちなみに、Add Linkはスイッチを割り当てた他のモードとセットで機能するように紐付ける設定で、分かりやすく言えばANGLEモードの時はブザーが鳴るように、といった設定が簡単にできます。その極端な例は、特別な事情がないとやらないかも知れません。
OSDタブに関しては、結構好みによるとも思うのでお好きなものを、お好きな場所に配置して頂けたら良いと思うのですが、簡単に使い方だけご紹介します。
OSDタブの基本的な使い方として、緑の矢印で示した1、2、3のチェックボックスにチェックをして、画面プレビューにその項目を表示させ、ドラックして画面内での位置を調整します。緑の矢印の根本の部分がプルダウンメニューになっていて、OSD Profileを1から3まで登録可能。
1、2、3のチェックボックスはOSD Profile1、2、3に対応しています。
赤の四角で示した部分はフォントで、こちらもプルダウンメニューになっており、表示するフォントを変更する事ができます。
とりあえずやってみましょう。緑の円で示したBattery voltageはバッテリーの電圧ですので、多くの方が表示しているのではないでしょうか。一番左、1にチェックをしました。
この時、赤の四角で示したPreview forの部分がOSD Profile1になっているので、OSD Profile1の画面をプレビューしていますよ、ということ。そのため、青の四角で示したバッテリー電圧の表示が画面に現れました。
あとはその表示をドラッグして好きなところに配置すればOKです。この繰り返しで欲しい情報を画面内にレイアウトしていきます。
この右側の項目も結構便利なので、ご紹介します。まず緑で示したVideo Formatですが、PALかNTSCを選択する形。ここは日本だからNTSCだろうという話ではなく、これはFPVカメラに合わせて設定します。今回使用しているETHIX CAMERAはPALなので、PALに設定。
Autoでも大部分問題ありませんが、カメラがNTSCだった場合プレビュー画面の上下が表示しきれず実際に見ると切れてしまっている事が多いかなと思います。いずれにしても端は切れてしまう事があるので、表示を少し内側にしておくと安心です。
赤の四角で示した区画は単位の設定でインペリアルかメトリックを選択できます。
青の四角で示した区画はタイマーなのですが、Sourceでそのタイマーが何の時間を計測したものなのかを設定できます。上記画像で1はOn timeで2はTotal armed time。On timeは電源を入れてからの時間を計測するというもので、Total armed timeは電源を入れてからアームされている時間の合計が表示されます。ゴーグルをしてしまうと手元は見えないので、OSDにタイマーを表示しておくと非常に便利です。
他にもWarningsの設定などがあり、様々な警告の表示or非表示を設定することが可能です。
ここまで来たら、もうこのまま飛ばしに行っても良いくらいなのですが、まだ少々ご紹介する事があるので、次回でこのシリーズは完結になります。今回はここまでです。