今回はRunCamから発売されたRunCam HybridをArmattan Marmotteに取り付けてみようと思います。
カメラの幅がマイクロカメラサイズのRunCam Hybridは基本的に3インチなどマイクロ機に最適と思われるのですが、高さがあるのでフレームによっては好きな角度にする為にフレームを削ったり、多少の加工が必要かも知れません。
一方で、5インチ機にRunCam Hybridを付けてGoproなどのアクションカメラの分をそのまま軽量化してしまっている機体の画像もよく見かけ、気になっていました。
おそらくプロペラが録画画面に写り込んで来てしまうと思うのですが、その辺りも含めて試して確認してみようと。
今回のRunCam Hybrid+Marmotte<1>は組み立てを、次の<2>で設定や録画画面を記事にしたいと思います。
上記写真がRunCam Hybridのパッケージ内容です。
カメラ部分の上のレンズが4Kまで撮影出来る録画用カメラになっており、下のレンズがFPVカメラ。繋がっている基盤にmicroSDを挿して映像を録画する他、電源やFPV用の映像の配線関係もこの基盤に繋いでいく形になります。
右側の袋の中はワイヤーとmicroSDの飛び出し防止ロック、真ん中の袋はネジ類が入っています。
ちなみにRunCam Hybridの基盤はスタックの規格としては20mm×20mm、穴はM2です。
今回取り付ける機体としてArmattan Marmotteを選んだのには一応理由があり、FPVカメラゲージの周辺に20mm幅のネジ穴が空いていて、追加の基盤を取り付けやすいようになっている為です。
ちょっと暗くて見えづらいですが、上記写真の真ん中あたりの穴ですね。
フレームの高さが低くはあるものの、その中で様々なパーツのレイアウトが出来るように工夫が凝らされているのがMarmotteの特徴でもあります。
そこに17mmくらいのM2ネジを入れてまずネジ自体を固定し、ネジの先に基盤を固定出来るようにしたいと思います。
やってみて気づいたのですが、Marmotteのフレーム側に空いているネジ穴がM3用だったので、手持ちのネジではこのM2ネジを無理やり固定するしかないかなと。
使っていたFPVカメラの配線を全て外し、カメラゲージも外しました。
先ほどのM2のネジを通してマイクロスタック用のプラスチックナットでフレームに固定し、さらにRunCam Split Mini 2に付属して来た金色のネジを、ネジの上部に固定しました。
Hybridに使えそうなネジが付属していたのですが、プラスチック製だったのと、ちょっと長くて切らなければいけなかったので、この金色のネジを使用する事に。
イメージはこんな感じです。Hybridの基盤がカメラゲージのステーにやや当たるので、一度ステーを外してから取り付けました。
FCの上に半分被さりつつもHolybro Kakute F7 AIOのジャイロセンサーに触れない、でも薄いマーモットのトッププレートには収まる、微妙な高さに固定したいなと。
結果的に配線の都合で上記写真とは基盤を裏表逆に、microSDの飛び出し防止パーツは付けませんでした。
取り付け位置が決まったところで配線をしましょう。
上の赤、黒、黄色のワイヤーが電源入力、GND、VideoOutで基板左下のオレンジと黒のワイヤーがRXとTXです。
RunCam Hybrid マニュアル
https://www.runcam.com/download/Hybrid/RC_Hybrid_Manual_EN.pdf
マニュアルにあるイラストと照らし合わせると、電源入力、GND、VideoOutがイラストの下側右からVCC、GND、Videoになります。
上記イラストのRX、TXはプロポ操作から録画開始などをスイッチに割り当てて行う場合使用するのですが、RunCam Hybridの基板にはその操作を行う物理ボタンが付いているので、今回は録画カメラは基板のボタンで操作する事にして、FPVカメラ側の設定をUART Controlで行うようにしたいと思います。
UART Controlしたい人向けの配線はこちら。先ほど写真でオレンジと黒のワイヤーを繋いだところです。
ちなみに、以前に下記のブログで紹介したRunCam Phoenix Oscar Editionと同じ仕組みで、RunCam HybridははじめJoystick Controlモードで出荷されています。
Armattan Marmotte 5" 組み立て <2> VTX・FPVカメラ
UART Controlモードに変更するには一度RXとTXを接続しショートさせる操作が必要です。
説明書のイラストだとこんな感じですね。
機体側への接続はArmattan Marmotte 5" 組み立て<4>VTX・FPVカメラのUART Controlモードの接続方法と全く同じなので上記のURLをご参考ください。
一応写真を撮りましたが、ちょっとごちゃごちゃしててよく分からないですね。
電源入力、GND、VideoOutの3本は通常のFPVカメラと同じ感じで付けてあげれば問題なく、TX、RXの配線はTXをFC側のRX3、RXをFC側のTX3へ接続しています。このUART Controlワイヤーは、カメラ側がTXだとFC側はRXと逆になるのでややこしく、初めての方は要注意です。
基板を取り付けるとこんな感じ、TX、RXのワイヤーは長すぎたので後で少しカットしました。
次にカメラゲージへカメラ部分を取り付けるのですが、RunCam Hybridの取り付け規格は幅19mmのmicroサイズ。
一方、Marmotteのカメラゲージは幅22mmのminiサイズでぴったりな設計になっているため、少し長めの4mmネジと左右にそれぞれ1.5mm位のワッシャーを入れて取り付けました。
ワッシャーはmicroAlienのフレームセットに付属していたものを使用。
録画カメラ用のレンズの方がちょっとはみ出す可能性もあると思っていたのですが、カメラゲージにしっかり収まりました。
目安で角度を見つつ、綺麗に収まるように何度か修正。FPVカメラのステーの角度や、使う穴によって結構角度を調整する余地があります。
取り付けは完成!
バッテリーも搭載した、実際に飛行する状態で573.8g、軽い。
ちょっと頭の方が寂しいような感じもしますが、GPSを付けたら、とか、もっと細長いバッテリーを付けたら、とか、色々な可能性が見えてきそうな感じもします。
ちなみに、上記イラストのスティック操作でUART Controlを呼び出せます。
こんな感じで、FPVカメラの設定を変更できるわけです。
さて、今回はここまで、次回でテスト撮影などしてみようと思います。
ちょっと部屋の中でテスト撮影した感じでは、驚く程綺麗です!
今の時点ではカメラゲージが若干端に写ってしまっているのですが、リスクを取ってカメラを前に出せば一瞬で解決出来る問題でもあるため、この辺りはそのままやってみようかなと。
それでは次回に続く!