Armattan Chameleon 5" 組み立て <8> KISS設定

さて、Chameleon 5"の組み立てが完了したところで少しだけ設定について書きたいと思います。

今回使ったパーツのリストは下記の記事をご参照ください。

Armattan Chameleon 5" 組み立て <1> パーツリストとフレームの準備

手順としては、いつもやっている様にFCのアクティベートとファームアップを行い、ESCもファームアップ。順番は前後したりしますが、受信機とプロポをペアリングして、FCの設定をしたら基本的な部分は終了です。

安定のKISSは一度覚えてしまえば簡単なので今回はあまり詳しく書きませんが、もし気になる方は最近で割と詳しく書いた下記の記事も合わせてご参考ください。
APEX KISS設定 <1> KISS FC・ESC

今回は1.3RC40oのファームを選びました。

ベンチでバッテリーを接続する時は必ずプロペラを外して作業してください。ESC Flasherのタブに入ると警告画面が出ます。

今回はKISS25A(Single)を使用している為、ESC typeはKISS25A-Kiss Racing 25A ESC(Single+4in1)を選択。Singleでも4in1でもファームが共通なのが面白いですね。

やはり喋るのがいいなぁと思い、121a voiceを選択しました。

さて、FCとESCのアップデートが完了して、受信機をペアリングするのですがFrSky XM+のペアリング操作がようやく理解できました。

まず受信機のボタンを押しながら起動するとペアリングモードになります。LIPOバッテリーを接続する、もしくはFCをUSBケーブルでPCに繋いでも電源が入ります。

受信機のスイッチは上記写真の位置ですね。

続いて、FrSky TARANIS X9DでJP4in1を使用している場合はMENUボタンを一度、PAGEボタンを一度押してMODEL SETUPに入り、ずっとスクロールしていくとExternal RFの項目があるのでMULTI FrSky D16を選択。上記写真のようなプロパティでBindボタンを押します。

するとピピピッ、ピピピッと音がなり、バインドできると音が止まります。ちなみにReceiver No.はプロポに登録されている受信機の番号になるので、管理しやすい好きな番号にして問題なく、FrSky XM+はあまり近すぎるとうまく受信できないのでバインドできない場合はプロポを手に持って少し離してあげるとうまくいくかも知れません。

さて、ここまでは分かっていたのですが、この時受信機を見ても受信状態の緑LED点灯になっていないので疑問に思っていました。

しかし、ここで受信機の再起動するとバッチリ緑点灯になる事がわかりました。単純な事で、しかも凄く限られた人しか役に立たない情報ですが、ちょっとした疑問がやっと解決したので、自分は良かったです。

さらに上記写真の一つ下に項目があるRF Freq.fine tuneを調整すると、より良いみたいです。方法は、例えば部屋の端から端、離れているのだけど受信機のLEDは視認できる程度の位置に機体を置いて、RF Freq.fine tuneの数値をどんどんあげて行きます。

あげていくと接続が切れて、LEDが赤点灯になるので、その数値をメモしておきます。

続いて今度は数値を下げていきます。
数値が下がると再接続されてLEDが緑点灯になりますが、そのままさらに数値を下げて、今度は低い数値で接続が切れLEDが赤点灯になったら(おそらくマイナスの数値になると思います)同じように数値をメモ。

その上下の数値の中間に設定すれば良いので、二つの数値を足して2で割った数値に設定すればOKです。

FrSky XM+はピンは付属するものの、コネクターを使用しないタイプの受信機で、小型なのでかなり気に入っています。プロポのすぐ隣に機体があるとたまに接続が切れますが、飛行中に切れた事は今のところなく、映像が不安定になるところまでは一切問題なく使えていています。

FrSky XM+ではKISSでのRSSI表示だけ、数字の変化はあるのですが、まだうまく設定できているか不明なので今度真面目にチャレンジしてみたいと思っています。

BetaflihgtでFrSky XM+を使用する場合は、上記画像の様にReceiverタブでRSSI ChannelにAUX12を設定するだけでRSSIも見られてしまい、RSSIの設定は凄く簡単です。

映像が先に不安定になるので、RF Freq.fine tuneの効果がどれくらいあるのかよく分からないのですが、それくらい遠くまで安定して使えるので自分は受信機をどんどんFrSky XM+に置き換えています。

14SGを使用していた時にFUTABA互換の小型受信機をいくつも試したのですが、自分の実感としてはコネクタータイプの受信機はかなりトラブルの原因になる感じがしていて、もうあまり使いたくないなと思っています。

機体の突然の墜落に関するお問い合わせを時々頂くのですが、受信機が原因と思われる事案が結構あります。当店では現状受信機を取り扱っておらず、市場の受信機を片っ端から試した訳ではないのでなんとも言えないのですが、少ない知り合いの評判を総合するとやはりFUTABAさん純正のプロポと受信機の組み合わせが安心なようですね。

小型の製品の種類が少ない事と、価格が高いのが難点かなと思います。

FUTABAの互換品は新品でも、ダメな事がありました。

たまにダメな時がある場合が一番厄介で、買ったばかりだし勿体無いから使おうと思い使っていると、しばらく安定していたりして、そのうち段々と意識しなくなり、次に突然ダメになった時がたまたま運悪く水の上だったり。

もし、特にFUTABA互換品のコネクタータイプの受信機をご使用で、突然ノーコントロールになって墜落するとか、時々一瞬操作不能になるなどの症状がある方はよく受信機をご確認ください。ダメなものは新品でもダメみたいです。

さて、最近2機水没したので受信機について長くなってしまいましたが、ImpulseRC WOLF V3 PDB OSDのアップデートが公開されていたのでアップデートしておきます。

自分はMacを使用しているので、App Storeでアプリを入手しました。しかし、2020/03/24現在確認したところApp Storeへのリンクで飛べないようです。Macについては再度確認出来次第追記しますが、winの方は下記のURLよりダウンロード可能かと思います。
https://github.com/ImpulseRC/OSD/wiki/Config-Tool:-Install

Mac版では設定のバックアップとリセット、アップデートのみが可能で、win版では表示の設定を変更できるようです。ImpulseRC WOLF V3 PDB OSDの基板についているUSB端子でPCと接続し、Updateを選択します。

無事アップデートできました。APEX OSDも合わせて新しいファームが公開されています。

古いファームのままだとSmart audio経由でFPVカメラの設定を変更する際に不安定な感じがしたので、初期の頃に購入された方はファームを確認してみるといいかも知れません。

ちなみに、ImpulseRC WOLF V3 PDB OSDのOSDメニューに入るにはYawを左に切ってしばらく保持します。

これで表示設定など一通りの変更が可能で、Macを使っている人はこのメニューから表示の内容や位置を編集する形です。

操作方法が分かりづらかったのはCAM CONTROLでしたが、Smart audio経由でFPVカメラの設定を変更できるのはなかなか便利です。

ただ、スティック操作だといちいちスティックをセンターに戻す必要があるので、やはり連打できるRunCam キーボードの方が早いなという感じもします。せっかちな人はキーボードを使った方がいいかも知れません。

CAM CONTROLに入ると画面の下の方に操作方法の紹介が表示されます。
紹介される内容は下記。

YAW LEFT : ENTER
YAW RIGHT : EXIT
ROLL UP 3S : EXTRA MENU

通常時の操作でENTERはRollの右ですが、CAM CONTROLではYAWの左になります。CAM CONTROLをちゃんと閉じてからYAWの右でEXITしないとCAM CONTROLとOSDのメニューが二重に表示されてしまい全然見えないので注意が必要です。

CAM CONTROLでは普段RunCam キーボードで行う操作が全て操作できます。

後はいつも通りなのですが、ESC Flasherでモーターの回転方向を設定し、プロポ周りの設定を行います。

プロポの設定に関しましては機種によって方法が変わるので下記のURLをご参考ください。

さて、最後にPIDだけ少しみておきましょう。Presetsで他パイロットのアップロードしたデータを見ると、有名な機種だけあって、かなりChameleonのデータは見つかります。

モーターの位置によってRollとPitchの設定値になかなかの差が出てくる事もあるので、他の人の設定を使用してみるのは凄く近道になりますね。人の設定をベースに上記の設定にしています。

この記事のセッティングで、ETHIX S5 PROPSを使用する場合は上記の設定でほぼ問題ないかと思います、Rateによっても変わってくるかも知れませんが。

ETHIX S4 や S3を使用する場合は、まだ場合によりバウンスバックが出るようなので、もう少しRollとPitchのDの値を足した方がいいと思います。

今回のセットアップで使用しているWOLF V3 PDB OSDが今までのKISS用OSD・PDBと比較して小型であるため、Chameleon 5"に限らず色々な形のフレームに応用可能なのではないかと思います。

シングルESCを使用する場合のKISS構成として、現行のパーツで考えると、ベーシックな形と言っても良いかもしれません。

Armattan Chameleon 5"はとにかくフロントのデザインが気に入っているのですが、使ってみるとかなり使い勝手が良いです。

KISSの人もBetaflightの人も、とにかく飛ばしまくる人も組み立てから楽しみたい人も、多くの人の期待を裏切らないフレームなのではないかと思います。4in1だと物によっては高さがシビアなので、シングルESCがオススメです!

ArmattanFlyduinoKiss

JACK によるブログ

DAYSCAPE ( DIYドローン オンラインショップ ) では、FPVドローン、産業開発ドローンの分野に関する商品の紹介やドローンの組み立て、使用方法などの情報発信を行っています。

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