長い間FPVフリースタイルシーンを牽引して来たAlienですが、APEXの発表から、ほんの少しだけその存在感が薄れて来た感じもしなくはない今日この頃ですね。
しかし、Alienのシンプルな設計は様々なアイディアに寛大で、これからも全然色褪せる事なく組み立ての面白さと飛行する喜びを与えてくれるハズです。
Alienの特徴の一つとして、様々なサイズバリエーション(Micro Alienは別の機体と考えて)の存在があります。
Alien4、5、6のボディと5、6、7インチアームはどの組み合わせも互換性があり、さらにAlien4、5はSLAMMEDバージョンも利用できるので、フリースタイル用に最新のエレクトロニクスを使用してボディ容量の小型化と軽量化を図るもよし、大きめのボディを選択して追加のセンサーやちょと特殊なエレクトロニクスを使用するもよし、全体的に大きめの機体にして長時間飛行を狙うもよし、ですね!
長い歴史を持つフレームだけあって、様々なエレクトロニクスと共に歩んで来たと言うか、その寛容さにはもはや貫禄すら感じてしまいます。
アームのバリエーションがある機体は結構あるのですが、ボディでこれほどバリエーションがある機体は珍しいのではないでしょうか。
自分もAPEXへ行く前に、まずはお気に入りのAlienを改修することにしました。
通常のAlien5をAlien5 SLAMMEDへ改修します。
今回はImpulseRC ALIEN 5" BODY KIT/SLAMMEDとRunCam Phoenix Oscar Edition を使用します。SLAMMEDにする場合に適合するFPVカメラサイズはマイクロサイズですので注意しましょう。
5ボディのままでSLAMMEDにする理由は、4ボディにしてしまうとちょっと今使っているエレクトロニクスにとっては窮屈かと思ったのと、何度か補修して痛んで来ているのでボディ部分のプレートの予備が欲しかったという、まぁ基本的には自分の都合です。
改修前の重量はGoproやバッテリー、プロペラなしの状態で402.8g。
今回そんなにパーツの変更はしないので、軽量化よりは重心の改善が主な狙いなのですが、一応記念に重量を測っておきました。
ImpulseRC ALIEN 5" BODY KIT/SLAMMEDの内容は上記の画像の通りです。
このキットはボディキットとして普通に成立しているので、エイリアンのARM SET(4本セット)とImpulseRC ALIEN FULL SCREW PACKを追加で購入すればフレームを組み立てる事ができる内容になっています。
その中で、SLAMMEDである為に変更されているのは上記の画像。
フレームの支柱の長さが短くなっている事と、カメラマウント部分が変更されているのが普通のALIENとの違いです。
普通のALIENの支柱の長さは35mmなのですが。
SLAMMEDの支柱は22mmですので、13mmも薄いフレームにできるわけです。
SLAMMEDのカメラマウント部分を組み立てました。
RunCam Phoenix Oscar Edition がピッタリと収まっています。
VTXの基板がFCの上部に来ると厚みが足らなくなるので、FPVカメラとFCとの間の空間に配置出来るよう調整しつつ、あとは配線類を多少整理しながら、必要ないのに残していたパーツを外したりしました。
完成するとこんな感じに。薄い!凄く現代風な見た目になりました。
同じ条件で重量を測ると384.0g。18.8gの減量です。
内訳としてFPVカメラの変更とパーツの整理がほとんどだと思います。
試しにRunCam5と6Sバッテリーを搭載してみました。6Sのバッテリーが分厚いためかなり高さが出てしまうのが悩みだったので、薄さがいい感じです。
カスタム出来る幅が広いのは、やはりエイリアンの面白さの一つですね。
是非自分好みのエイリアンを楽しんでみてください!