Armattan Badger 5" フレームキット

ようやく当店にもArmattan Badger 5" フレームキットが到着しました!

このフレームはArmattan Marmotte 5"の少し後にリリースされたフレームで、Marmotte 5"の設計をベースにアームが別れる仕様になっています。実は、メインフレーム(ボディ・アーム)部分以外のパーツはこの2機種で共通なので、かなり似たものになっています。

ちょっとまだ飛ぶような状態まで仕上がっていないのですが、今回はフレームキットの内容をご紹介したいなと思います。

先ほどのパッケージを開封すると、細かく小包装されたパーツたちが出てきます。
このままだとちょっと見づらいので個別に見ていきましょう。

まずMarmotte 5"との最大の違いであるアームですね。Marmotteもそうですが、ちゃんと角のとれた美しい仕上がりです。

Marmotte 5"のボディと一体形のアームよりは細いシルエットになっています。SabotageRC Slatra 5"のアームと全体的な形は同じなのですが、先端部分の形が異なります。

また、上記写真ではなんとなく隠していますが、Slatraとは違い各アームにシリアルナンバーが記載されており、補償付きのフレームならではという感じがします。

自分の事を棚にあげて言うと、フレームやセッティングを頻繁に変えない事がスキル上達の大きなポイントかなと思うので、保証付きで長く使い続けられるフレームと言うのは、その点においても非常に価値のある事ですね。

Armattanのフレームは全て保証が付いており、当店の取り扱いフレームで言うとTadpole 2.5"、Chameleon 5" 限定エディション、Marmotte 5"、Badger 5"の4機種になります。保証対象は全てのカーボン・アルミニウム・チタンパーツとなっており、ネジ類やLIPOパッドなどは対象外になります。飛行が不可能な程の破損が保証適応の条件で、メーカーによる審査があります。

保証請求の方法は別の機会に記事にしようと思いますが、ポイントとしては当店から購入した時の納品書を捨てずに取っておく事と、クラッシュして破損した状態の写真を撮影しておく事の2点です。

納品書に関しては、当店にお問い合わせ頂ければ履歴から遡ってメーカーに相談できるので、最悪捨ててしまった場合でも多分なんとかなるのですが、クラッシュしてフレームが割れたりすると状況を確認するのに分解してしまいがちですよね。

そこをちょっと我慢して、状況がよくわかる様に数枚写真を撮影しておいて頂けたらと思います。もし写真撮影を忘れて分解してしまったらまた元の状態に組み直して撮影しなければならず、場合によっては再現が結構手間ですし、飛行不可な状態に組み直すというのはかなり無駄かなと思います。

話がそれましたが、左側がBadgerで右側がMarmotte。Badgerのアームの幅は16mmなのに対してMarmotteは20mmで、結構違いがあります。Marmotteはボディ一体型に必要な強度を考慮しての設計になっているわけですね。
モーター同士の位置関係は完全に同じなのですが、Badgerはアームがボディの下に重なる形なので、モーターの高さはMarmotteよりも4mm(ボディフレームの厚みの分)低い位置に取り付く形になります。地味に、この重心の違いは設定やフィーリングに影響がありそうですね。

上記画像がSlatraとの比較で、左がBadger、右がSlatraです。Slatraのアームの先がボロボロになって来てしまい、そろそろ補修しなければならないのですが、それでも先端のデザインが全然違う事がわかると思います。
Slatraに保証は付いていないので、補修不可能な状態まで破損したらパーツを買い直すしかないのですが、その分フレームの値段が安く提供されています。全体的な設計が共通なのでMarmotteやBadgerの予備機として用意しておくなど、色々な使い方が考えられますね。
どちらもアームの幅は16mmです。

だんだんフレームを当てるクイズみたいになって来ましたが、今度は左がChameleonで右がBadgerです。Chameleonはアームの幅がMarmotteと同じ20mmくらいなのですが、長さが5インチプロペラ用でMarmotteやBadgerのように最大5.5インチプロペラまで使用可能な長さではないので、パッと見かなり太く見えますね。

アームの話だけで文字数制限になってしまうのは寂しいので、どんどんいきましょう。
上記画像がボディ部分、ベースプレートとトッププレート、HDカムプレートなどです。

ベースプレートは4mmの厚みで充分な耐久性を担保しつつ、同時にネジ穴が沢山空いていて様々なパーツの取り付けに便利です。基板の取り付けに無理があるとトラブルの原因になったり長く使えなかったりするので、色々使って行く中で、じわじわとありがたみを感じるデザインです。
トッププレートは2mm、その他アンテナのSMAコネクターを固定するマウントやリポパッドのフォームなども付属します。ちなみに、上記写真でベースプレート以外はMarmotteと共通です。

MarmotteとBadgerの最大の特徴であるチタンパーツ、この部分はなかなか他社が真似できないところでもあるかと思います。
このパーツもMarmotteのものと同じものです。右と左あるので、組み立ての際に間違えないようにしましょう。

上記はアルミニウムパーツでFPVカメラを固定するパーツと機尾のパーツです。
アルミなので、機尾を激しく打つと曲がったりもするのですが、独特のデザインで通常のアルミスタンドオフより随分強度が高い感じがします。

そして付属のネジ類が上記。

  • M3 4mm x10
  • M3 6mm x14
  • M3 8mm x8
  • M3 10mm x10
  • M3 16mm x4
  • M2 2.5mm x6
  • ロックナット (ARMATTANの取説ではSunk Nutと表記されています) x12
  • ナイロンスタンドオフ 2mm x4
  • ナイロンスタンドオフ 6mm x4

と、なんとなく気になったので数えてみたのですが、組み立てると結構予備が含まれている事がわかります。また、アンテナマウントの選択によって使ったり使わなかったりします。

上記写真はランディングパッドとアンテナマウント、アンテナが振動を拾わなくする為のナイロンワッシャー、フロントのスタンドオフ(カメラケージ用)などです。

最後にステッカーとヤスリ、フレームの組み立て説明書とArmattanのリポストラップが1本。これでパッケージ内容は全てになります。

ざっと組み立てて行きましょう。

簡単にカメラケージが完成します。対応するFPVカメラのサイズはRunCam Swift Mini 2などのミニサイズになります。

今回は上記説明書④のタイプのアンテナマウントにしたいと思うので、トッププレート部分に取り付けておきましょう。

TBS TRIUMPH PRO (U.FL)などのアンテナを固定する場合に使用するパーツなのですが、このマウントは全然トラブルが無いので好きです。

リポパッドを貼り付けたらトッププレート部分は完成です。

次はメインフレームですね。

よく見ると、ベースプレートには裏と表があり、ロックナットをねじ込む溝が付いている方が表(上側)になります。

まずはアームを付けずに、短いネジでロックナットをベースプレートにねじ込みましょう。

ねじ込む箇所は上記の8箇所です。溝があるのでわかりやすいと思います。

あとはアームを付ければメインフレームは完成です。BadgerのアームはImpulseRCのフレームのようにFCスタック部分で交差するタイプでは無いので、FCスタックにアクセスする際にアームを外す必要がないのでメンテナンスしやすく、また、4in1ESCを使用する場合熱がたまりにくい設計になっています。
一方、ImpulseRCの中央でアームが集中する構造はクラッシュの際に衝撃を分散でき、かつPID設定なども出しやすい感じがするので、その辺りは好みが別れるところかなと思います。

ベースプレートとアームの接続部分はSlatraとほぼ同じように見えます。試しに付け替えてみましたが、アームの付け替えは可能でした。ただ、それをしなくてはならない状況はあまり無いように思います。ちなみに、FC・ESCのスタック穴の規格は30mm×30mmと20mm×20mmが両方使用できますが、どちらもネジ穴はM3です。

ここまで来たら、本来は中のエレクトロニクスなども取り付け始めるのが流れとしては良いのですが、今回はフレームを組み立てて行きます。

Badgerのボディ容量は、高さが20mmでそこまで高く無いものの、平面的には大きく基板類のレイアウトはし易いです。4in1ESCを使用する場合はFCスタックに20mmのネジを使うと、ベースプレートの厚みが4mmなので、スタックを固定するネジの先からトッププレートまで4mm確保でき、使い易いかなと思います。

ランディングパッドなども貼り付け、トッププレートやカメラケージを取り付けます。
Marmotteも同じなのですが、このカメラケージはクラッシュで衝撃を受けた際にネジ留めされたケージの角度が変わる事でも衝撃を吸収し、全体的な破損を防ぐ構造になっています。

これでフレームは完成ですね!
飛ばすのが楽しみでもありつつ、MarmotteとSlatraを気に入って使用している自分としては、もう絶対良いに決まっている感じでもあります。シングルESCで組むもよし、4in1ESCで組むもよし、KISSにするもよし、Betaflightにするもよし!それ以外でも良いかもしれませんね!

そうは言っても例えばImpulseRCのフレームとは設計が大きく異なり、フィーリングには大分差があります。
言葉にはしづらいですが、重心の感じだったりサイズ感だったり、全然違う感じです。
既に5インチをやり込んでいる方は、色々好みやこだわりもあると思いますので一概にオススメはしないのですが、これから5インチデビューする方には組み立てやすく、長く使えるフレームなのでオススメです。

もちろん5インチをやり込んでいる方も、品質は間違いないので、いつもと違うものを試してみたい場合は結構楽しめるのではないかと思います。

Armattan

JACK によるブログ

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